休日出勤もして残業もして頑張って働いているのに、時間的にも金銭的にも全く豊かになっている気がしない・・・。あれ、もしかして会社に搾取されてね・・・? |
そんな疑問を持つ方に向けて。
私は社会人4年目に未経験の職種に転職しており、そのタイミングで副業も開始しています。しかし、新卒で入った会社で働いていた時は何の疑問も持たずに、言ってしまえば、思考停止状態で働いていました。
当記事では、私の転職や副業といった実体験から、会社に搾取されないために知っておきたいことを紹介します。
当記事の内容はこちら。
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サラリーマンが会社に搾取されないために知りたいこと
まず根本的な話から。
私たちサラリーマンは本当に会社に搾取されているのか?
これは、「半分正解で、半分間違い」だと思っています。
サラリーマンという身分は、能力がない人間にとっては最良のセーフティーネットです。
なぜならば、会社に雇われる以外の方法で生きていくには、自分で事業を起こして生活費を稼ぐしか方法がないからです。
すべての人が自分で事業を起こして、長く続けていけるかといえば、答えはNOでしょう。
そう考えると、決められた時間に出社して、決められたことをやるだけで、毎月安定した収入を得られるサラリーマンは凡人にとっては優しいセーフティネットです。
しかし、サラリーマンとして働くことに何の疑問も持たず、会社の言いなりになっていては、会社に搾取されているともいえます。また、会社の業績が悪化した場合には、リストラ・給料カット・ブラック企業化に巻き込まれるリスクもあります。
そのため、凡人である私たちが知っておきたいのは、「どうすれば会社に搾取されず、自分の身を守ることができるか」です。
知っておきたいことは5つあります。
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1. 定時退社するために頭を使う
私たちが会社に最も搾取されているもの。
それは、「時間」です。
休日出勤や残業といった長時間労働を命令されることで、私たちは時間を奪われています。
労働力として会社に雇われている以上、契約通りの労働時間を対価にすることは当然のことです。
問題は、契約以上に労働を強いられる場合です。
「上司に残業するように言われたから」と、命令されるがままに必要以上に働き、時間を奪われていては会社に搾取されているとしか言いようがありません。
とはいえ、会社 (上司) の命令に背き、休日出勤や残業を拒否することは難しいのが現実だと思います。
そのため、私たちがやるべきことは、「どうすれば定時で帰れるかを頭をフル回転させながら働くこと」。
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など。
会社にいいようにこき使われないために、頭を使って業務で溢れないように働く。
そして、定時で退社することによって、会社に束縛される時間から少しでも開放されることが大切です。
2. 転職を前提に働く
年齢の若い人は仕事内容に対して報酬が釣り合わないケースも多いです。
日本企業では業界や会社規模によって年収がある程度決まっています。また、年功序列が給料体系のベースになるため、年齢が若いうちは給料がほとんど上がりません。一律の給与テーブルの範囲内で昇給するだけです。
要は、労働のわりに報酬を搾取されているともいえます。
若い人が短期間で収入を上げるためには、給料の高い業界・会社に転職するしか方法はありません。
そのため、転職することを前提に自分の能力を上げられる働き方をすることが大切です。
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会社に指示されるがままに誰にでもできるような雑務ばかりをこなしていても、市場で必要とされる能力は身につきません。
雑務経験ばかりを積み上げていると、その会社でしか働くことのできない人間となり、結果的に会社にいいように使われてしまいます。
今の時代、新卒で入った会社に定年まで勤めるつもりで働いている人はそれほど多くないでしょう。ですが、だからといって転職を明確に意識して働いている人も多くないと思います。
だからこそ、転職を前提に普段の働き方を意識するだけで道は開けてきます。
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関連記事:全サラリーマンが転職エージェントに登録しておいたほうがいい理由 |
3. 雇われる以外の働き方を知る
会社に報酬と時間を搾取されてしまうのは、会社に雇われる以外の働き方を知らないからです。
他にお金の稼ぎ方を知らないから、会社に命令されるがままに従ってしまう。
会社に人生を握られないためには、会社以外での働き方を知らなければいけません。
要は、「事業所得になる副業を始めましょう!」ということです。
アルバイトやパートの時給いくらといった雇用契約の副業ではなく、自分でお金を稼ぐタイプの副業です。
なぜ事業所得の副業を選ぶといいかというと、青天井で時給を増やせる可能性があるから。
アルバイトをどれだけ効率化して一生懸命やっても、時給1,000円なら時給は1,000円です。
ですが、事業所得の副業であれば、最初のうちは時給100円とかかもしれませんが、うまく仕組み化できれば時給2,000円、3,000円と増やせる可能性だってあります。
会社員として雇われる以外の働き方でお金を稼ぐことができるようになれば、「最悪、会社を辞めればいいか」と思えるようになります。
こう思えるようになると何がいいかというと、
- 休日出勤・残業を拒否しやすくなる
- 無駄な仕事を拒否しやすくなる
- 自分の考えを主張しやすくなる
つまり、サラリーマンとして働きながらも、時間と報酬を搾取されない働き方ができるようになります。
幸いにもインターネットが誰にでも使える時代に私たちは生きています。
初期投資がほとんどかからず、在庫を持つ必要がなく、パソコン1台で、ひとりでもできるネットビジネスへの道が誰にでも平等に開かれている時代です。
会社で働く時間を頭を使ってできるだけ減らし、残りの時間を自分で稼ぐために使う。
本気でやると平日も休日も働くことになるでしょう。
ですが、ここで大事なことをひとつ知ることができます。
それは、「働くことは面白い」ということ。
会社の休日出勤や残業が苦痛で仕方がないのは、仕事自体に興味がなく、自分のためにもなっていない感じるからです。
ですが、自分が興味のあることで、頑張れば頑張るほど報酬という形で誰かの役に立てたことを実感したとき、想像もしなかったような幸福感に満たされます。
実際、私は本業と副業で365日働いていますが、苦痛だとは全く思いません。(もちろん大変ですけどね)
関連記事:働きたくないサラリーマンが365日休まずに働く理由 |
4. 税金の知識を身につける
サラリーマンは税制上とても優遇されていることを知ることも大切。
サラリーマンは会社に搾取されやすい側面があるものの、国からは税優遇されています。
そのため、サラリーマンでいることのメリットをしっかりと理解することは、会社と上手に付き合っていくことの支えになります。
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給与所得控除が強い
例えば、年収500万円のサラリーマンの給与所得控除は154万円です。
年間154万円を経費として計上しようとすると、年間の生活費は300万円とかになるでしょう。
私の年間の生活費は100万円くらいなので、もし個人事業主になってしまった場合、どれだけ経費として計上としても50万円程度にしかならないでしょう。
健康保険・厚生年金・介護保険は会社が半分負担
社会保険の一部を会社が半分負担してくれています。
特に大きいのが健康保険。
年収500万円のサラリーマンなら健康保険料は約10%なので、会社と折半で自己負担は約5%の年間25万円くらいの支払いになります。
ですが、自営業者の場合は全額自己負担になるので、倍まではいかないにしても確実にサラリーマンよりは支払いが多くなります。
雇用保険・労災保険が充実
雇用保険は年収の0.4%程、労災保険は会社が全額負担です。
年収500万円のサラリーマンであれば雇用保険は年間2万円ほどで、失業などした場合に一定期間にわたって雇用時の月給の50~80%とかを貰えます。他にも、再就職するために補助金なんかの補助もあります。
また、勤務中のケガなどによって働けなくなってしまった場合も、給与の何割かが保障される労災保険もあります。労災保険に関しては全額会社負担なので、従業員には負担はありません。
自営業者はもしもに備えて自分で保険をかけないといけないので厳しいですよね。
▼雇用保険についてもっと知りたい方はこちらの記事をどうぞ
関連記事:会社を辞める前に知っておきたい雇用保険で賢く稼ぐ方法 |
事業所得に社会保険料がかからない
サラリーマンは給与天引きという形で社会保険料が差し引かれています。
これは年収によって税率で決まっているため、残業で給料が増えれば増えるほど支払う金額も増えていきます。
しかし、事業所得という形で収入を得た場合、サラリーマンとしての給与だけにしか社会保険料はかかりません。
つまり、休日出勤や残業を減らしてサラリーマンとしての収入を抑え、事業所得を得ることで税金の支払いを減らすことができる、というわけです。
ざっくりとですが、平均的な年収のサラリーマンが残業で100万円稼いだ場合と副業で100万円稼いだ場合では、副業で稼いだほうが20万円近くも税金の支払いが安くなります。
ふるさと納税が使いやすい
ふるさと納税の年間上限寄付額は年収によって決まっています。
たとえば、年収300万円で約3万円 、年収500万円で約6万円。
自営業であろうがサラリーマンであろうが利用できますがが、サラリーマンは年収が安定しているため、「年間でいくらまで寄付できる」という計算がしやすいメリットがあります。
iDecoという選択肢が持てる
iDecoは原則60歳まで資金拘束されるデメリットがありますが、月額上限2.3万円 (年間27.6万円)の掛け金を拠出することができ、所得税20%、住民税10%とすると、年間で約8万円の節税にもなります。
自営業者は公的年金が国民年金だけになるため、将来のことを考えるとiDecoの利用をする人は多いと思います。
ですが、サラリーマンは国民年金+厚生年金+(企業年金)があるため、「iDecoを利用するかどうかを選べる」という選択肢のメリットがありますね。
5. 同僚に足を引っ張られない
日本人は嫉妬深く、そして、同調圧力がやたらと強いです。
「コツコツと堅実な株投資を続けて配当収入が得らえるようになった!」
「平日も休日もすべて捧げて副業に取り組んでやっと成果がでてきた!」
そんな人とは違った努力をした人を受け入れようとはしません。
友達の成功ならまだ許せるのかもしれませんが、それが会社の同僚であればなおさら許せないのでしょう。
だから、なにかと適当な理由をつけて足を引っ張ってこようとします。
自分が同じステージまで上がろうと努力するのではなく、相手を自分のステージまで引きずり下ろそうとしてきます。
これは直接口にしない人でも、心の中では他人の成功を素直に喜べない人が多いのが実情だと思います。
そのため、これまで紹介してきた4つのこと、
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これらを同僚に話してはいけません。
話した瞬間に足を引っ張られます。
だから、同僚の存在なんて無視して圧倒的に突き抜けること。
それが会社に搾取されないために最後に知っておきたいことです。
最後に
サラリーマンが会社に搾取されないために知りたいことについて紹介しました。
当記事をまとめます。
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会社に搾取されないためには、周りと同じことをしていてはいけません。
周りの人間がトボトボと歩いている横をあなただけが全力疾走で駆け抜けること。
その先にだけ、会社に搾取されない働き方が待っています。
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以上