「結局、どんな人生が理想的なのか」
このことについて一生考えています。
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選択肢はたくさんあるようで、でもどれもどこかしっくりとこない。
やらなくてもいいことを好きなだけできる人生
ただ、本を読み漁ったり、ブログを読み漁ったりして、最近考えがまとまってきました。
現時点での結論がこれ。
やらなくてもいいことを好きなだけできる人生。
これが私の理想とする生き方に近いのかな、と。
誰も求めていない駄文を書くために何日も考えたり、自分が見たい映像を作ったり、歴史の本を図書館で読み漁ったり。
そんな生活。
組織で働くことは本当に息苦しくて窒息しそうだけど、だからといっておっさんになってもフリーランスで生活する未来は見えない。自力で生活できるようにエンジニアで働くことにもピンとこないし、起業家としていくつも事業を立ち上げる気合もない。
堂々巡りで同じことを何回も何回も考えて、「あれ、人生詰んでね?」と思っていたのですが、結局のところ、お金を稼ぐために働くこと自体がしっくりきていないんだ、と気が付いたわけです。
ほとんど働かなくても生活できる状態になれば、お金を稼ぐために我慢や頑張らなくていい。
市場からは全然必要とされていないけど、自分がときめく創作活動を好きなだけする。
そんな人生が最高だよなあ、と。
「自分が好きなことで食っていく」とかそういうことではなくて、「なにもしなくていいから、やらなくてもいいことをやって生きていく」みたいな。
そんな感じ。
なにより、「世間から必要とされていないことこそ、実は世間が一番求めているのでは?」という直感もある。
お役立ち情報が氾濫して泥水となって街まで溢れ出しているような世界に、みんな嫌気がさし始めていると思う。もっと自由で、もっと気軽で、もっとくだらない”なにか”を求めている。
そう思うのです。
でも、きっとそれを創り出せるのは、お金のために時間を使っている人ではない。
狙ったのではなくて、やらなくてもいいことを好きなだけやった結果、それが”人々が求めているなにか”なのではないか、と。
半経済的自由の状態を目指すが現実的
「でも、やらなくてもいいことを好きなだけできる状態ってどんな状況よ」
って考えると、経済的自由を達成している状態に行きつくわけです。
もっと具体的にいうと、不動産収入か配当収入による不労所得が毎月の生活費を上回っている状態。
いわゆる、「r>g」ってやつ。
この経済的に労働から解放された状態こそ、やらなくてもいいことが好きなだけできる状態。
ただ、大きな問題として、平凡な会社員がこの経済的自由を達成する頃にはおそらく人生がほぼほぼ終わってしまうこと。
それでは全く意味がないわけです。
もっと若く、もっと体が動くうちに経済的に自由になりたい。
そこで、もっと現実的なプランを考えていくと、生活の半分だけでも経済的に自由、いわば「半経済的自由」。
これじゃないかな、と。
具体的には、配当利回り3%の金融資産を3,000万円持つこと (年間90万円)。
毎月の生活費が20万円なら、金融資産からの配当収入で8万円、週3日のアルバイト収入で7万円、個人事業の収入で10万円。個人事業がうまくいかないなら、生活費を15万円にする。
そうやって生活の半分だけでも経済的に自由な状態なら、自由な時間は大きく増える。
じゃあ、この3,000万円の金融資産を達成するために現実的にできることを考えると、こんな感じになります。
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年収500万円の会社員が個人でも年200万円稼いで、年間の生活費が120万円 (月10万円) なら、年間400万円は貯金できる。
つまり、金融資産3,000万円まで8年。
ただ、現実的には転職やらで労働環境を整えたり、副業の種まきをしたりを考えると10年。10年だ。
うまくいけば、25歳の会社員が35歳の時点で上記の条件はなんとかなる可能性があるわけです。
半経済的自由を達成するメリット
1. 手に職をつけなくてもいい
人生100年時代といわれる現代において、手に職のつきにくい大企業からは離れたほうがいいと思っていましたが、そうでもないと思えてきました。
できるだけ早く金融資産を作るには、安定した給料と労働環境が整っている環境で働きながら、個人で稼ぎつつ、生活コストを徹底的に落とす。
これが一番の早道だと思います。
半経済的自由の状態に辿り着いてしまえば、もはや手に職をつける必要はありません。
アルバイトで月7万円や、個人事業で月10万円くらならなにもスキルがなくてもなんとかなります。
そう考えると、大企業のぬるま湯を安心して全力疾走できるような気がしてきます。
10年かかるかもしれないが、100年時代の中の10年くらいは仕方がないのかもしれないです。
すぐに物理的な自由だけを求めて低収入のフリーランスになった場合、80歳とかまで稼ぎ続けるスキルとメンタルを持たなければいけないわけで、やっぱりそれは普通の人には難しいと思うわけです。
超安定の会社員として働きながら資産を形成して、不労所得を生み出す仕組みを着実に積み上げる。生活の半分だけでも経済的に自由になれば、もっと時間を作れる仕事にシフトして好きなことをやっていく。
そうやって少しづつ、やらなくてもいいことを好きなだけできる状態に近づけていく。
これならスキルは不要です。
2. 日本以外の国で生きられる可能性
他にも、日本以外でも生きていける可能性が高くなること。
日本という国の成長は明らかに止まっていて、この先どんな時代が来るのかわかりません。
日本という国がひどく住みづらくなった時、海外に出て職を見つけられる人はなにか優れた能力を持っている人だけでしょう。高度なプログラミングスキルとか。
ただ、平凡な人間には縁のない話です。
しかし、配当収入による不良所得があれば、スキルがなくても日本を脱出できる可能性があります。
生活の半分は働かなくてもいいわけなので。
もちろん生活するには少しは働かないといけないでしょうが、それくらいならたぶんなんとかなる気がします。
3. 老後は国民年金と合わせれば生きていける
国民年金は22歳から60歳まで満額払った場合、年間78万円になるといわれています。
つまり、年間90万円の配当収入があれば、合わせて年間168万円の収入になるわけです。
月換算だと14万円になります。
病気にかかっていないかやどれだけ体が動くかにもよりますが、月10万円あれば大抵の人は生きていけます。
もちろん、毎年海外旅行に行ったりの贅沢は難しいでしょうが。
それに、配当には増配という可能性も秘めており、35歳で時点で年間配当が90万円だったのが、もっと大きくなっている可能性は十分にあり舞えます。当然、逆に減配のリスクもありますが。
あと、金融資産3,000万円を年間150万円づつ切り崩せば20年は生きられます。
ただ、これは長生きしてしまい、資産が尽きた場合には強制ゲームオーバーになりますが。
こうやって考えていくと、半経済的自由を達成していて、生活コストを抑えて、お金をかけずに楽しく暮らす術を身につけた人は、それほど老後を心配する必要もないように思えてきます。
最後に
やらなくてもいいことを好きなだけできる人生。
そのためには、生活の半分だけでも経済的な自由を達成する。
できるだけ若いうちにそこに辿り着きたい。
そして、この道は平凡な人間こそが目指すべき道でもあると思います。
突然の会社の経営状態の悪化、ボーナスのカット、給料の減額、激務。最悪、企業が倒産したとき、ノースキルのおっさんをどこの企業も欲しがりません。その結果、生産性のない尊厳のない仕事に就くしかなくなり、しかも、その労働から抜け出せないという地獄が待っています。
そんな状況になるリスクを下げるためにも、いまから経済的な自由を目指し、若くして稼げるときに稼ぎ、生活コストを徹底的に落とす。
この生活を目指したほうがいいと思うし、私はそうします。
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以上