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節約生活が楽しくない人に知ってほしい3つの考え方
節約が楽しくない。節約生活は辛い。
そんな方に向けて。
こんにちは、なにおれ(@lemologue)です。20代で1,000万円以上を蓄財した30歳の倹約家です。
もしかしたら、節約にマイナスのイメージを持っているかもしれません。
実際のところ、節約をするには努力が必要になるし、楽しく節約生活を送るには工夫も欠かせません。
ですが、これは節約にかぎった話ではないはずです。
勉強でも、スポーツでも、仕事でも、趣味でも、人間関係でも、努力や工夫なくして楽しくなることなんてないと思います。
そこで本記事では、節約が楽しくないと思っている方に知ってほしい考え方と、それでも節約生活を辛いと感じてしまうときの対処法を紹介します。
▼動画でも解説しています
節約生活が楽しくない人に知ってほしい考え方
ではまずは、節約を楽しくする考え方3つを掘り下げて紹介していきます。
結論を先にいっておくと、節約が楽しくなる考え方はこの3つです。
- 節約は我慢ではなくて実験
- 節約は複利で考える
- 節約をすれば健康になる
私独自の視点がかなり入っているので、「ん?それはどうなの?」と思うこともあるかもしれません。
ですが、それも節約を違った角度から見られるひとつの気付きになるはずです。
節約は我慢ではなくて実験
まず1つ目の考え方ですが、「節約は我慢ではなくて実験」ということです。
節約を我慢だと思っていませんか?
これは、思い込みです。
そして、かなりいまいちな思い込みをしてしまっています。
というのも、節約は我慢ではなくて、「実験」です。
「いまの暮らしから◯◯をやめてみたらどうなるのかな?」と試してみて、そこで得られた結果から次のアクションを考える。
試してみた結果、良くも悪くも影響がないのならそのまま節約を続ければいいし、幸福度が下がったと感じるなら、ちょうどいい塩梅になるまで実験を繰り返す。
これが楽しい節約の考え方になります。
それを、「一度節約したことはもう二度と元に戻してはいけない」みたいな我慢の発想で考えていると、節約はただの苦行で終わってしまいます。
節約というのはあくまで、自分にとってちょうどいい暮らしを見つけるための実験の過程にすぎません。
- 「とりあえず一旦服を買うのはやめてみよう」
- 「1ヶ月間だけガッツリ節約してみよう」
- 「試しに今週は1円もお金を使わないでみよう」
みたいな感じです。
これらはひとつの節約手段ですが、それ自体がゴールではないですよね。
実際に節約を試してみた結果、その体験から自分がどう感じたのかをよく考え、その先のアクションを考えるまでが節約です。
これが節約を楽しむ肝となる考え方になります。
また、節約を実験だと考えることで、純粋に節約そのものを娯楽化することもできます。
このことは、少し想像すればすぐにわかると思います。
たとえば、「食費を5,000円削るかあ」と考えるよりも、「食費5,000円削ったらどうなるのか実験してみよう」と考えたほうが楽しいに決まっています。
現実的には、節約によって空いた幸福度の穴を埋めるためにスキルを身につけたり、工夫したりする必要があります。
ですが、食費を5,000円削ったら自分はどう感じるのかという体験が先にないと、次になにをすればいいのかも分かりませんよね。
節約は複利で考えること
節約をなんだか楽しくないと感じる理由のひとつが、節約の効果を超短期でしか見ていないことが考えられます。
たとえば、目の前にある自動販売機のコーヒー1杯を我慢したところで、たった100円の節約にしかなりません。
すると、「たった100円を節約したところで意味ないよな」と思ってしまいます。
だからこそ、節約は複利で考えること。
この考えが、節約を楽しくしてくれます。
1杯100円のコーヒー代の節約を30日間毎日すると、1ヶ月で3,000円の節約になりますよね。もしこの月3,000円のお金を30年間、年利5%の投資信託で運用できたとしましょう。
すると、結果はどうなると思いますか。
元本108万円に対して、206万円になっています。
毎日のコーヒー代100円を節約すれば、30年後には新車が1台買えてしまいます。
これが複利の力です。
このシミュレーションは100円なので、30年後でも車1台程度のインパクトにしかなりません。
ですがもし小さな節約を積み重ねて、いまよりも月3万円の支出が下げられたとしましょう。
月3万円の節約はすごいですが、といっても短期でみれば3万円でしかありません。
しかし、これを先程と同じ条件で運用してみると、30年後には元本1,080万円に対して、2,060万円になっています。
目の前の月3万円の節約が、今度は老後のお金の不安を吹き飛ばす規模にまでなります。
また、節約の複利効果は、金銭的なことだけでなく技術的なことにもメリットに働きます。
たとえば、節約のために料理をはじめてみたとしましょう。
最初のうちはあまりおいしくできず、1品作るのに時間もかかると思います。
ですが、続けてさえいれば、自然と料理の腕は上達します。
そして、上達すればするほど複利の力が働くようになり、上達のスピードも早くなります。
いまはべちゃべちゃなチャーハンしか作れなくても、5年後、10年後には、中華料理店にだって見劣りしないパラパラチャーハンは作れるようになります。
これは料理に限った話ではありません。
インテリア家具のDIYの技術や趣味など、なんでも同じことがいえます。
できることが増えれば増えるほど、時間が味方をしてくれて、 上達のスピードはどんどん加速していきます。
なので、いまは目の前のことが小さなことでも、長期的な目線で見れば、それは将来的に自分を豊かにしてくれると気が付きます。
そう考えると、目の前の小さな節約も少しは楽しいと感じられませんか。
節約をすると健康になる
これは実際にそうだと思います。
まず大前提として、お金をかけたからといって健康になるわけではありません。
たとえば、スポーツジムに通って、健康食品を毎日食べて、ストレス発散で遊び倒したから健康になるかといえば、別にそんなことはないと思います。
ジムに通っていても食生活が乱れていれば健康な体は作れないし、健康食品だけでなくてバランスのいい食事だって必要です。
むしろ、お金を使った贅沢な暮らしをしていると、車や公共交通機関で移動して歩くチャンスを失っていたり、調味料がたくさん使われた料理などを食べていたりもします。
そう考えると、「お金を使うことのほうが不健康なのでは?」とすら思えてきます。
逆に、節約をしたからといって不健康になるわけではないはずです。
むしろ、節約生活のほうが健康になる可能性が高くなると思います。
なぜならば、節約生活はシンプルで不便な暮らしだからです。
食費を下げるために調味料を極力使わないことで余計な油や糖分を摂らなかったり、車を持っていないから歩くしかなかったりします。
お金をかけない娯楽もそれほど選択肢もないので、近所を散歩してピクニックしたり、図書館で借りた本を読んだり、自分でなにかものを作ったりするくらいです。
時間を持て余せば、20時だろうが、21時だろうが、さっさと寝てしまいます。
地味に思えるかもしれませんが、これこそまさに健康的な暮らしではないのかなと思います。
そして、ありふれた日常を楽しむためには、心と体を健康な状態にすることが欠かせません。
質素な暮らしであっても、健康でさえいればなにをしていても楽しいと感じられます。
逆に、不健康で自分の体が思うように動かないと、いくらお金があったところで、そこに豊かさはないかもしれません。
そう考えると、節約生活は健康な心身を整えることの土台になり、人生を豊かにしてくれると思えてきます。
一応の補足ですが、節約生活をヨイショしたいわけではありません。
ですが、「節約 = 不健康」みたいな排他的な考え方はかなりいまいちです。
普段の暮らしは質素にして、たまにはお金を使って贅沢をする。
そんなバランス型の節約生活ならどうでしょうか。
楽しく節約できそうだと思えてきませんか。
節約生活を辛いと感じてしまうときの対処法
結論からいえば、「自分が娯楽のためにいくらお金を使えているか」を確認してみてください。
まずは冷静に考えてみてほしいのですが、人間が普通に生きるための生活基盤はすでに整っているはずです。
住む場所がないとか、食べるものがないみたいなことってまずないと思います。
そうであれば、豊かさを感じるポイントって、「娯楽をどれだけ楽しめているか」になります。
それゆえに、「お金は使ってなんぼ。節約なんてしていまを楽しまないなんてもったいない」みたいなことを見聞きすることがあります。
ですが、ここには落とし穴があります。
あるところに月10万円で暮らしているAさんと、月15万円で暮らしているBさんがいたとしましょう。
Bさん:「節約なんてしてないで、いまをもっと楽しんだほうがいいよ」
Aさん:「いや、でもいまのままでも十分に楽しいよ?」
Bさん:「それは節約生活を正当化しようとしているだけで、心の奥では我慢しているだけだって!」
Aさん:「ん〜、そうかなあ」
心からいまの暮らしを楽しいと思っているAさんと、お金を使ったほうが楽しいと思っているBさん。
両者の考えのどちらが正しいということはありません。
ですが、支出の内訳をみてみるとその印象は変わってきます。
Aさんの月10万円の生活費の内訳をみてみると…
- 生活をするために最低限必要な「基礎生活費」:6万円
- 暮らしをより豊かにするために必要な「娯楽費」:4万円
となっています。
一方、Bさんはというと…
- 基礎生活費:12万円
- 娯楽費:2万円
の月15万円となっていました。
Aさんは家賃の安い部屋を借りたり、毎日の食事は自炊したりなどの工夫をすることで、生活に必要な支出を極力減らす。
その代わりに、自分の好きなことにお金を使って暮らしています。
日々の暮らしで節約を意識することはありますが、好きなことに十分なお金を使えているので楽しいと感じています。
一方でBさんは、そこそこの家賃の部屋に住み、毎日の食事は外食やコンビニがメインで基礎生活費にお金がかかっています。
この場合、AさんはBさんよりも節約生活をしていますが、自分の好きなことにBさん以上にお金を使っていることになります。
つまり、節約生活だからいまを楽しめていないというのは間違いで、人よりも少ないお金でも楽しく暮らすことはできます。
もうちょっと分かりやすい例えをします。
家賃4万円の部屋に暮らしながら毎月2万円の旅館に泊まる人と、家賃6万円の部屋に住む人では毎月かかるお金は同じです。
ですが、旅行が好きな人であれば、前者のほうが幸福度は高いのではないでしょうか。
前置きが長くなりましたが、節約生活が辛いというときは、「自分が娯楽にいくらお金を使っているか」を確認してみること。
これが有効です。
娯楽のコストを絞りすぎて、自分がやりたいこともできていないのなら、基礎生活費と娯楽のバランスを考え直してみるといいです。
生きていくために絶対に必要な基礎生活費は、支出を絞っても満足度にはそれほど影響はありません。
毎日の食事が超質素でも、休日に外食で好きなものを食べられる生活なら普通に満足度は高いですからね。
なので、基礎生活費の支出をもっと削って、娯楽にもうちょっとお金を使う調整をしてみるといいと思います。
最後に
ということで、「節約を楽しくする考え方と節約が辛いときの対処法」を紹介してきました。
・節約は我慢ではなくて、実験だと考える。まずは節約を試してみて、その体験から自分がどう感じ、その先になにをするかを考えるまでが節約
・節約は短期ではなくて、長期目線で考える。時間が味方となって複利が働くので、金銭的にも技術的にも、目の前の小さな努力は将来的に大きな果実となって返ってくる
・節約はむしろ健康になると考える。お金を使ったからといって健康になるわけではなく、逆に、節約したからといって不健康になるものでもない。むしろ、質素で不便な暮らしは健康な心身を作るためにちょうどいい
・それでも節約が辛いと感じたときは、「自分が娯楽のためにいくらお金を使っているか」を確認してみるといい
・豊かさを感じるポイントは生活に必要な支出を贅沢にすることではなく、自分が好きなことにどれだけお金を使えているか
実際のところ、節約は辛いものではありません。
スポーツや勉強と同じように、節約は努力と工夫でなんとでも楽しくなるものです。
なにより、節約によって生活のコストを下げられれば、生活のために絶対に稼がないといけないお金の金額が減ります。
すると、生きることがずっと楽になります。
そして、節約によって積み上がった金融資産は人生に選択肢を与えてくれます。
だからこそ、節約を楽しむために考え方を変える努力をすることは決して悪い選択ではないと思います。
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