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【楽に生きる方法】お金のかからない生活が人生のハードルを下げる
楽に生るる方法を知りたい。考え方だけ変えてもなにも変わらない。
そんな方に向けて。
こんにちは、なにおれ(@lemologue)です。20代で1,000万円以上の蓄財をした30歳の倹約家です。
私自身もずっと生きづらさを感じていたからこそ、「自分はどうすれば気楽に生きられるようになるのか」をとにかく考え続け、試行錯誤を繰り返してきました。
そして、最終的に辿り着いたのが、「お金のかからない暮らしを整えること」です。
気楽に生きるって、マインドセットだけではどうにもならないと思っています。
「無理をしない」「他人と比較しない」「自分に正直になる」みたいな。
むしろ、こういった考え方を意識してみても救われないことに絶望感すら私は感じていました。
ですが、お金をかけない暮らしは違います。
そこに確かな「生きる希望」を私は見つけられました。
そこで本記事では、お金のかからない生活が人生のハードルを下げる理由、具体的に踏むべき3ステップ、お金のかからない生活でぶつかる壁の対処法を紹介します。
▼動画でも解説しています
楽に生きるにはお金のかからない暮らしを整える
では、お金のかからない生活が人生のハードルを下げる理由を紹介していきます。
生きていくために稼がなければいけないお金の絶対額が下がる
結論からいえば、生きていくために稼がなければいけないお金の絶対額が下がるから。
これに尽きます。
結局のところ、気楽に生きられない最大の原因って、お金がなくて普通の生活すらできなくなるという「恐怖」です。
この恐怖が付きまとうかぎり、心穏やかな日々は訪れないと思います。
「収入 > 支出」 の関係が無理なく成り立つのであれば、それだけで気楽に生きられるようになります。
その解決策のひとつに、「自己投資をしていつでもお金を稼げるようになること」があります。
ゼロからいつでも自力で生活に必要なお金を稼げるのであれば、お金がなくて生活できなくなるという恐怖からは開放されます。
しかし、これは簡単なことではないですよね。
私も今年で31歳になりますが、普通にサラリーマンをやってきた人にとって、いつでも自分でお金を稼げるという感覚はとてもハードルが高く感じるはずです。
そこでカギになるのが、「支出のほうをかぎりなく下げる」という発想になります。
繰り返しですが、「収入 > 支出」 の関係を無理なく成立させることが、気楽に生きる上では欠かせません。
たとえば、生活費に月30万円かかっていて、毎月50万円稼げているから安心できるかというと、そんなことはないはずです。
月50万円のお金が稼げなくなった瞬間に、月30万円かかる生活を維持できるだけの仕事ができなければいけません。
若いうちならまだしも、それが10年後などに訪れるかもしれないことを考えたら恐怖で身動きがとれなくなるはずです。
だからこそ、生活費をトコトンまで下げるという話になります。
もし、支出の絶対額そのものが少なければ、生活をするために絶対に稼がなければいけないお金の絶対額も少なくてすみます。
仮に月10万円で暮らせれば、最悪月15万円でも稼げば生きていけます。
これぐらいであれば、何歳になっても、なんのスキルもなくても、なんとかなりそうだと感じませんか。
生活費が少なければ経済的自由も近づく
しかも、現実的には、支出を下げたからといって収入も下げる必要なんてありません。
生まれたギャップのお金はどんどん蓄財に回せばいいです。
すると、金融資産が積み上がっていき、いつかは資産だけで暮らすこともできるようになります。
これが経済的自由、いわゆる「FIRE」という考え方です。
FIREは「生活費の25年分を米国の代表的なインデックスファインドで運用すること」を前提に考えることが多いですが、生活費そのものが低ければFIREのハードルも下がります。
つまり、気楽に生きるにはお金をたくさん稼げばいいという話ではなく、会社員を辞めて自営業やフリーランスに転身すればいいという話でもありません。
「収入 > 支出」を成り立たせること。
これがすべてであり、そのためには支出のほうをかぎりなく下げてしまうことが簡単ということです。
再現性が高い
そして、これが大きなメリットでもありますが、生活費を下げることにはかなりの再現性があります。
月10万円を稼いでいる人のやり方を真似すれば自分も稼げるようになるわけではありません。
ですが、月10万円で暮らすことは人の真似をすれば実現できます。
だからこそ、多くの普通の人にとって、お金のかからない生活は人生のハードルを下げる最強の手段になります。
なにより、お金のかからない暮らしでも楽しく暮らすことは普通にできます。
必ずしも節約やお金を使わない生活が不幸なんてことはありません。
そういった思い込みが人生の選択肢を狭めてしまいます。
ということで、お金をかけなくても楽しく暮らすために踏むといいステップは次に紹介します。
お金をかけなくても楽しく暮らすためのステップ
結論から、こちらの3ステップです。
- ステップ1:持っているものを徹底的に捨てる
- ステップ2:自分にとって大切なものを考える
- ステップ3:ストレスの少ない環境を整える
ステップ1:持っているものを徹底的に捨てる
要するに、「断捨離をしようぜ」って話です。
ものを捨てると聞くと、「ミニマリストになるってこと?」と思うかもしれません。
ですが、それは少し違います。
ミニマリズムというのは、「自分にとって本当に大切なものだけを大切にして、ただ生活に必要なものは必要最低限にする」という考えだと、私は理解しています。
なんでもかんでも大切なものだとお金はかかります。
ですが、実際のところ、本当に大切なものってほとんどありません。
そのことさえ自覚できれば、少ないお金でも満ち足りた暮らしはできます。
たとえば、「絵を好きなだけ描ければ幸せ」って人であれば、娯楽のために月1万円もいらないかもしれません。
で、自分にとって大切なものを知るために最も簡単な手段が、「ものを捨てること」というわけです。
自分の持ち物から、「いる」と「いらない」とを選別する過程で、自分にとって大切なものが見えてきます。
たとえば、頭の中にもので溢れたゴミ山をイメージしてください。
…
…
…
イメージしましたか?
「そのゴミ山の中から、あなたにとって大切なものを探してください」と言われたら、「うわ、めんどくせえ」と思いませんか。
ですが、持っているものを減らすということは、このゴミ山自体を小さくするということです。
ゴミ山がスカスカであれば、自分にとって大切なものはパッと見ただけで分かりますよね。
ときには大切なものまで捨ててしまって、「失敗した!」と思うことだってあるかもしれません。
ですが、それでいいんです。
その痛みを伴った体験をするからこそ、失敗したと感じたものが大切なものだと初めて自覚することができます。
なので、まずは自分にとって大切なものを知るためにものを捨てること。
これが第一ステップです。
ものを捨てるゴールの目安のひとつには、「頭の中に自分の部屋を思い浮かべて、部屋のすみずみまで、どこに、なにが、何個あって、なぜそれを所有しているのか」を瞬時に答えられること。
ここを目指すのがおすすめです。
1ヶ月やそこらでできることではありません。
なので、時間がかかることを前提にこの状態を目指すのがいいと思います。
ステップ2:自分にとって大切なものを考える
ステップ2といいつつ、ステップ1と同時進行で行うようにします。
持ち物を手放す過程で、「自分はなにを大切にしているのか」を意識して考えるようにしてみてください。
最初に言っておくと、これをやったからといって、雷が落ちたみたいに「答え」がわかるものではありません。
考え始めて1分後に、「それか、これが自分にとって大切なものだったのか」とわかるようなものでもないです。
考えても考えても結局は答えは出ずに、もやもやとしたまま消えていきます。
ですが、それでいいです。
この、「考える」というプロセスがなによりも重要になります。
というのも、考えなければ大切なものは絶対に見えてこないからです。
心理学の効果で、「カラーバス効果」というものを聞いたことがあるかもしれません。
赤色のものを探してくださいといわれると、赤いものが急に視界に飛び込んでくるってやつです。
原理はこれと同じだと考えるとわかりやすいと思います。
「これは自分にとって大切なものなのか?」と焦点を合わせようとしてはじめて、大切なものが見えるようになります。
漠然と生活しているだけでは、絶対にこれは見えません。
なので、考えても答えが見つからなくてもいいです。
「これは自分にとって大切なものなのか?」「ただ生活に必要なものなのか?」「なんで持っているんだっけ」と意識して考えるようにすること。
これがステップ2です。
ステップ3:生活環境を整える
ステップ1と2を繰り返していると、おぼろげながらも、「これが大切なのかも…?」というものが見えてきます。
そうしたら次にやるといいのが、「生活環境を整えること」です。
これが最後のステップになります。
本来、自分はなにを大切にしているかが見えていれば、自然とお金は使わなくなります。
「本当に大切なものだけにお金や時間を使えば楽しく暮らせる」と頭で理解しているわけですからね。
ですが、これは土台があってこその話になります。
たとえば、仕事が超ストレスフルだったり、スーパーが近くにないなどの不便な場所に住んでいたり、自分の家計状況が見えていなかったりする状況ではお金は出ていってしまいます。
だからこそ、まずは土台作りが重要です。
細かい節約のテクニックは追々試していっても、決して遅くはありません。
極論、まずは土台作りに1年をかけて、それから食費とか、日用品とか、衣服とかの節約をしていけばいいです。
むしろ、そうしたほうがいいと思います。
遠回りのようで、土台作りに時間をかけるほうが実は近道です。
どのように生活環境という土台を整えればいいかを解説すると長くなりすぎるので、これは別で動画を出しています。
お金を使わない生活でぶつかる壁の対処法
お金のかからない生活を目指している、もしくは、実際にお金をかけない暮らしを始めてみたときに、おそらく壁にぶつかります。
そんなときの対処法というか、考えてみるといいことを紹介します。
特に重要だと思う考え方を3つだけ厳選しました。
- 何者にもならなくていい
- 世の中のすべてを手に入れることはできない
- 100点満点の人生は目指さなくていい
何者にもならくていい
質素に暮らしていると、「このままで自分はいいのかな」と思うことがあります。
特に現代は、YouTubeやTwitterなどのSNSによって、すごい人の存在が身近になりました。
それゆえに、自分も何者かにならないといけないと思いがちです。
特に、お金を使わずに質素に暮らしていると、なおさらそう感じやすくなります。
ですが、何者かになる必要なんて1mmもありません。
「自分と、自分の周りだけ幸せに暮らせたらいい」
それだけでいいんですよ。
お金をかけない暮らしでいまを楽しいと感じられるのであれば、それが自分自身にとっての正解です。
たくさんの人を幸せにする必要なんてありません。
自分の周りにいてくれる人たちだけをとびっきり大切にすれば、それが正解です。
「何者か」という漠然とした存在に注意をひかれずに、自分と自分の周りにもっと目を向けるといいです。
世の中の全てのものは手に入らない
これは少し悲観的な考え方ですが、結局は世の中のすべてのものを手に入れることはできません。
この事実を認識すること。
これがお金をかけない暮らしでぶつかる壁の対処法2つ目です。
たとえば、お金を使わずに暮らせるように工夫していると、「お金を使わないことで得られなかった経験もある」みたいな考えに心が揺らぐことがあります。
正直、これは間違いありません。
お金を使うことによって新しいものとの出会いがあったり、楽しい体験ができたりするかもしれません。
とはいえ、それにも限界があります。
月に100万円のお金を使ったところで、月に200万円必要な体験はできません。これは月に1,000万円使っても同じです。
結局は手に入らないものはあるし、経験できないこともあります。
そうであれば、自分が本当に大切だと思うものを自覚し、それだけにはお金をかけるようにする。
そんな選択と集中をするほうが合理的です。
ですので、お金を使わないことがダメなのではありません。
世の中のすべてを手に入れることは結局できないという大前提の元、自分にとって大切なものに集中すること。
これが2つ目のポイントになります。
100点満点の人生は目指さなくていい
まず言っておくと、人生は100点満点であることが当然ベストです。
ですが、ベストを目指す過程の全てが苦痛になってしまうのならそれは本当に幸せなのか、ということです。
少し一緒に考えてみてほしいのですが、
お金をかけない暮らしというのは、「再現性の高いベターな選択」だと私は思っています。
これからいう4つの選択肢で、幸せの順番をつけてみてください。
- 月30万円で好きなことだけして暮らす
- 月10万円で好きなことだけして暮らす
- 月30万円でやりたくないことをして暮らす
- 月10万円でやりたくないことをして暮らす
…
…
…
どうでしょうか。
おそらく、一番から順番にベターな選択になると思います。
つまり、お金をかけない暮らしというのは、この4つの選択肢でいうところの②番の「月10万円で好きなことだけして暮らす」に当たります。
「お金をかけない暮らしは最高!」なんていうつもりは微塵もありません。
ベストな暮らしではないものの、限りなくベターな選択肢です。
「①番の月30万円で好きなことだけして暮らす」というのは強者の選択肢ともいえます。
目指すこと自体は決して悪くありませんが、再現性が低くなります。
しかし、「② 月10万円で好きなことだけして暮らす」というのは、自分にとって大切なものさえ自覚していれば再現性がかなり高いです。
なので、必ずしもベストを目指すことが正義なのではなくて、あえてベターの選択を目指すのだって悪い選択ではありません。
しかも、好きなことだけしていたら、いつの間にか①番のベストの暮らしになっていた、なんてこともありますしね。
最後に
ということで、「お金をかけない生活は人生のハードルを下げる」というテーマで話をしてきました。
- 気楽に生きるためには、「収入 > 支出」の関係を無理なく成立させることが欠かせない
- 現在はお金をたくさん稼げていたとしても、生きるために必要なお金が多ければ心穏やかには暮らせない
- ベストはゼロからいつでも生活に必要なお金を稼げることだが、それを実現するには時間がかかるし、再現性も高くない
- 一方で、支出を下げることには再現性があり、生活に必要なお金が少なければ少ないほど、絶対に稼がなければいけないお金のハードルが低くなる
- お金をかけない生活でも楽しく暮らすためには、「自分にとって大切なものを自覚していること」が必要不可欠
- 大切なものにだけに集中してお金と時間を使えば、楽しく暮らすためにはたくさんのお金は必要ない
- そのためには、いま持っているものを手放して、その過程で自分にとって大切なものを考え続け、生活環境を整えるという3ステップが重要になる
- お金をかけない暮らしは必ずしも100点満点の選択肢ではないが、そもそも何者かになる必要はなく、世の中のすべてのものを手に入れることもできない
具体的なステップで最も大事なことは、「まずは徹底的にものを減らすこと」だと確信しています。
これなくして、お金をかけずに楽しく暮らすことは難しいです。
なぜならば、お金をかけない暮らしというのは、自分にとって優先度の低い支出をカットする暮らしだからです。
自分にとって本当に大切なものを自覚さえできれば、多少の不便や我慢があっても、楽しく暮らすことは間違いなくできます。
そのことを体験として知るためにも、まずはものを減らすべきです。
ここは強く強調しておきたいところでもあります。
「ミニマリズムや断捨離のブームは過ぎた」みたいなことは、本当にどうでもいいことです。
全く本質的ではありません。
ミニマリストというのは、「ひとつのわかりやすい通過点」と考えるといいと思います。
たとえば、「自分にとって大切なものを知りましょう」なんていわれても、「結局どうすればいいねん!」って感じですよね。
だから、とにかくものを捨てるんです。
ものを捨てること自体に意味なんて考えず、とにかくものを減らした結果、自分にとって大切なものも見えてきます。
なので、「ミニマリストになることが本質なのではなくて、ミニマリストを通過点にして、自分にとって大切なものを知ることがゴール」。
こんなふうに考えるのがいいのかなと思っています。
▼合わせて読んでみてください
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