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社会人4年目で年収450万円・残業10時間の大手ホワイト企業を辞めた理由
「気がついたら社会人生活も4年目になっていた。友達や同期で転職する人が増えているけど、転職ってやっぱり怖い」
社会人4年目というと20代も後半に突入します。
「会社員として働くこととはなにか」が見えてきて、キャリア選択においてなにかと悩みやすい年齢です。
私自身、大手ホワイト企業に勤めていましたが、自分に向いていない営業の仕事に嫌気がさして、社会人4年目で事務職にキャリアチェンジを経験しています。当時は死ぬほど悩みましたが、その選択は間違っていなかったと思っています。
当記事では、「大手企業をやめるのがもったいない」、「20代後半での未経験職種への転職が怖い」と感じる人に向けて、大手ホワイト企業から職種変更してよかったことを紹介します。
関連記事:営業に向いていなくて辞めた私が思う事務職に転職してよかったこと |
社会人4年目でホワイト企業を辞めた理由
人間関係・労働時間・給料がよかった職場ですが、なぜ私が辞めたのか。
理由は以下の2つです。
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営業という仕事への絶望的な適正のなさと、本人の希望なしにやってくる世界転勤から逃れたかった。
これに尽きます。
いくら給料が良くて、労働環境が良くても、長く働き続けるイメージがまったく湧きませんでした。
というわけで、「事務職」と「転勤のない会社」という2軸で転職活動をした結果、3ヶ月ほどで転職を決めました。
転職前後の変化は以下の通りです。
転職前 | 転職後 | |
---|---|---|
業種 | メーカー | メーカー |
職種 | 営業 | 事務 |
年収 (残業含まず) | 400万円 | 350万円 |
残業時間 | 月10時間 | 月30時間 |
転勤 | 世界転勤あり | 基本的にはなし |
妥協した点は、「年収のダウン」と「残業時間」。
転職前よりも労働時間は長くなりましたが、営業をやっていたときよりも会社に行くのがずいぶんと楽になりました。
会社の良し悪しはもちろん大切ですが、「人にはそれぞれ向き不向きがあって、自分に合う仕事を選ぶことが大切なんだあ」と痛感しました。
社会人4年目でホワイト企業を辞めて転職してよかったこと
「ホワイト企業を辞めて後悔はなかったか?」
転職した直後は慣れない環境で苦労しましたが、新しい職場に慣れてしまえば後悔はありませんでした。
実際に転職してみて、よかったことを紹介したいと思います。
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1. 「やりたくない仕事」を「やらない」と決断する勇気を持てた
私の場合、転職前は営業職として働いていましたが、自分から他人にすり寄っていく営業という仕事が、どうしても自分の性格に向いているとは思えませんでした。
入社1, 2年目は、目の前の仕事にひたむきに取り組んでいましたが、3年目にさしかかった時、「やっぱい向いていない」、「今後も続けたい仕事とは思えない」とモヤモヤを感じていました。
結局、4年目になった時、「もう、こんなモヤモヤした気持ちで働くのはやめよう!」。そう決意して、転職活動をスタートさせました。
そんなモヤモヤした感覚を自分で認めて、違うキャリアに進む決断ができたのは自分の中で大きな成果でした。
新卒の職種配属はギャンブル要素が強すぎます。
自分の向き不向きなどとは関係なく、容赦なく会社の意向で職種が決定してしまいます。その点、転職では、自分に向いているであろう職種を狙う打ちすることも可能です。
向いていない仕事はやめて、少しでも自分の理想に近づく方向転換する勇気を持てたことは、転職をしてよかったことです。
きっと、この先の人生で同じように人生の帰路に立った時、自分のありたい方向に強い意思と勇気を持って進んでいける自信がつきました。
2. 自分の意思で捨てる経験ができた
転職を考えた時、何冊か関連本を読んだ中で、その中でいい本に出会いました。
「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法」という本です。
うる覚えですが、本書のなかで、「なぜ転職は怖いのか」という問いに対して、「人生で初めて自分の意思で捨てる行為だから」といった文章があったのですが、「なるほどなあ」と思ったのを覚えています。
たしかに、大学や新卒時の就職先は自分で選んでいますが、自分が持っているものを自分の意思で捨てた経験がある人はほとんどいないと思います。
そのため、一度でも自分の意思で会社を捨てる経験ができたことは、大きな経験になりました。
会社を捨てたいと思うタイミングは、誰しもが経験すると思います。
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あと何年か同じ会社でモヤモヤしながら働き続けていたら、きっと恐怖で足がすくみ、一歩も進むことができなくなっていたと思います。
転職を機会に、「ひとつの会社で働くだけが自分の人生ではなかったんだあ」と、肩の荷が降りたのを確かに感じました。
3. どんな人生を歩みたいのか真剣に自分と向き合うことができた
会社員として働いていると、いつの間にか自分の理想はどこかに置き去りにして、不満を感じていても惰性で働き続けてしまいます。
それが、転職を考えた時、自分の理想を考えることができます。
つまり、自分はこの先どんな人生を歩んでいきたいのか、そのための仕事の位置づけってなんなのか。
働き始めてから初めて、自分の人生に真剣に向き合えたたような気がします。
新卒で会社を選ぶときもひどく悩んだ経験がありますが、それは「どの会社に入社しようか」。
あくまでそれだけでした。
しかし、会社とは「お金を稼ぐためのひとつの手段でしかない」ということが、転職活動が終わったとき自分のなかで腹落ちしました。
大切なことは自分がどんな暮らしや生き方をしたいのかということであり、本当の意味での自分が目指すべき方向が見えた気がしました。
4. 年収はダウンしたけど貯蓄は増えた
未経験職種にキャリアチェンジしたこともあり、年収は若干のダウンになりました。
これは転職で妥協した点のひとつでもあります。
ですが、住む場所や人間関係が変わったことで、職場での飲み会の回数が減り、営業ならではの付き合い飲み会もなくなったことで、毎月の支出は劇的に減りました。
しかも、副産物的な効果で、お酒を飲む回数が減ったことで、体調のコントロールもしやすくなりました。
また、数年ではありますが、会社の借り上げマンションに安く住めるため固定費の削減にも繋がっています。
転職する際に注目するのは年収だけでなく、福利厚生がどうなっているか。また、転職先での生活を想像してみて、結果として支出が減るのであれば、年収ダウンを受け入れることもありだと思います。
転職活動は転職エージェントに惑わされないことが大切
転職活動には、転職エージェントを使ったほうが絶対にいいです。
これは間違いありません。
働きながらの転職活動は想像しているよりもハードです。しかし、求人情報探し、職歴書の添削、面接の日程調整などのサポートをしてくれるのが転職エージェントです。
私の場合、「リクルートエージェント」で転職をしました。
リクルートエージェントは求人数も多く、純粋に求人情報を見ているだけでも楽しかったですし、エージェントの人も親身に話を聞いてくれました。
ですが、転職エージェントの言葉を信じすぎないほうがいいと思います。
人材仲介業界はビジネスモデルは、転職希望者を転職させることで企業から報酬をもらうビジネスモデルだからです。
彼らはその道のプロなので、転職に悩む人の心理をよく分かっています。そのため、親身に話を聞いてくれながらも、転職へと導いてきます。
つまり、転職活動の成功には、転職エージャントをうまく使いながら、しっかりと自分の頭でひとつひとつ判断していくことが大切です。
転職とは、人生を方向性を変える大きな分岐点です。働き方、お金、人間関係など、身の回りのことが大きく変わります。
そのため、外野の声はノイズにしかなりません。
たとえ親の言葉だとしてもです。それが、利益が絡んだエージェントの声だとなおさらのことは分かると思います。
転職活動は大変ですが、思考を止めずに、「転職することで自分の未来は自分の望む方向に向かっていくか」。このことを忘れてはいけません。
完全無料の転職エージェント:リクルートエージェント |
最後に
社会人4年目でホワイト企業を辞めた理由を紹介しました。
当記事をまとめます。
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「会社を辞める」
これは大きな決断です。それが大きな会社ともなると、とても大きな勇気がいります。
周りに相談すれば、まず止められるでしょう。
でも、だからこそ、自分の心と真剣に対話する必要があります。
親や友達、転職エージェントの声に惑わされず、「自分がどうありたいのか」。
このことだけをしっかりと考え抜けば、少なくても間違った方向には進みません。
▼転職後は大変ですが、最終的には「慣れ」の世界です。
関連記事:転職後のつらい1ヶ月を乗り越えるために試したい4つのこと |
以上
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