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ミニマリストは病気?当てはまったら要注意なケース6選
ミニマリストは病気?健全な状態とのボーダーラインって?
そんな疑問に答えます。
こんにちは、なにおれ (@lemologue) です。月8万円の生活費で暮らしている30歳ミニマリストです。
少ないものとお金が暮らすようになって3年以上が経ちます。
ですが、「自分の暮らしって本当に健全?自分は病気?」と考えたこともありました。
そこで本記事では、ミニマリストが陥りやすい病的なミニマリズムfの状態を紹介します。
ミニマリストは病気?当てはまったら要注意なケース
結論からいえば、6つあります。
- ものを増やすと自己嫌悪する
- 時間のゆとりがなくなったと感じる
- 大切な人間関係まで捨てはじめる
- 大切なことにお金が使えない
- 他人のものまで勝手に捨てはじめる
- 体重が急激に落ちはじめた
ものを増やすと自己嫌悪する
もっともよくあるケース。
それは、ものを持つこと自体に自己嫌悪してしまうことです。
少ないもので暮らしていると、ものを持たないことが正義だと錯覚してしまいます。
しかし、「ものを持たないことが豊かなのではなく、自分に本当に大切なものしか持たないことが豊か」ということを、忘れてはいけません。
持たない暮らしの中で不都合が生じているのなら、迷わずにふさわしいものを持つべきだと思います。
不都合でストレスを感じる状態が、健全とは思えません。
自分の心の声に耳を傾けて、自分の心に素直になることが大事です。
時間のゆとりがなくなったと感じる
こちらのよくあると思うことです。
それは、時間のゆとりがなくなったと感じること。
これも健全な状態とはいえないと思います。
本来、断捨離で得られる効果として、無駄な時間が減り、自由な時間が増えることがあります。
- ラグやソファなど床のものを捨てたら、掃除の時間が減った
- テレビを捨てたら、だらだらする時間が減った
- 服を減らしたら、コーディネートに悩む時間が減った
- 調味料を減らしたら、調理にかかる時間が減った
- 会社の付き合いは減らしたら、家でゆっくりする時間が増えた
こういった感じです。
1日の中で自由な時間が増えることで、毎日の充実度は大きく向上します。
だからこそ、無駄なものや習慣を手放すメリットがあるわけです。
しかし、断捨離をやりすぎると、逆に時間を失うケースがあります。
わかりやすい例でいうと、生活家電の断捨離。
- 冷蔵庫を捨てたら、スーパーに買い出しに行く時間が増えた
- 洗濯機を捨てたら、洗濯物を手洗いする時間が増えた
- 炊飯器を捨てたら、お米を炊く手間が増えた
その人の生活環境や仕事によっては、全く問題ないこともあります。
ですが、フルタイムで働く一人暮らしサラリーマンが生活家電を手放しすぎると、自由な時間はけっこうなくなると思います。
そのため、「あれ、なんだか逆に時間がなくなってない?」と感じるのなら、その原因をよく考えるといいです。
大切な人間関係まで捨てはじめる
3つめのケース。
それは、大切な人間関係まで捨てようとすること。
断捨離はものから始まり、慣れてくると、習慣や人間関係も整理できるようになります。
それゆえに、本当に大切なものまで巻き込まれることがあります。
その代表が、「人間関係」です。
個人的には、人間関係の断捨離は、自分の人生のステージとともに必要になると考えていますが、家族や友人など大切な縁だけは切りません。
ここだけは手を出してはダメです。
人間はどこまでいっても社会的な生き物なので、周囲との良好な人間関係があってこそ豊かに暮らせます。
嫌いな人との関係はむしろ捨てるべきだと思いますが、大切な縁まで切ろうとしているのなら、それは「ちょっと待った!」と自分の中で制してください。
楽しいことにお金が使えない
ミニマリストの最大のメリットには、支出が減り、お金が貯まりやすくなることがあります。
逆を言えば、お金の使い方が下手になるかもしれないデメリットもあるということ。
少ないもので暮らしているうちに、欲望が小さくなり、お金を使わなくなります。
それ自体はいいことですが、「本当はお金を使いたいことがあるのに、お金を使うのが怖くてできない」ということは、本当によくあります。
そのため、本当にお金を使いたいことに、使えなくなっているなら要注意です。
本来、お金とは人生を豊かにするために存在しますからね。
使ってなんぼです。
対策としては、「このことにはお金を使っていい!」という基準を自分の中で持っておくこと。
たとえば、私の場合でいえば、「食」にはお金をかけるようにしています。
「外食にならお金をいくら使ってもいい」という意味ではなく、おいしい料理を作るために新鮮な食材や、栄養価の高い食材ならお金をかけてもいい、という具合です。
体重が急激に落ちはじめた
ミニマリストになると、合理性を優先するようになります。
しかし、食事も合理的にすることに気を取られて、必要なカロリーが全然足りていないという事態に陥りがち。
もし、体重がやたらと急激に落ちはじめたら注意が必要です。
「体重が落ちた!」と喜んでいたら束の間、食べなさすぎで筋肉が落ちただけという可能性が高いです。
筋肉が落ちると代謝が悪くなるので、痩せにくく、太りやすい体になってしまいます。
この状態は健全ではないですよね。
体重というのは、ゆっくりと落ちていくのがあるべき姿だと思います。
健康こそが人生の根幹だと思うので、注意が必要です。
関連記事:ミニマリストの健康術!機嫌よく暮らすために続けている10の習慣
他人のものまで勝手に捨てはじめる
このケースはかなりの重症なので、真剣に一度冷静になったほうがいいです。
それは、他人のものまで勝手に捨てはじめること。
ミニマリストが、人のものを勝手に捨てる背景には、「少ないもので暮らす豊かさを教えてあげたい」という気持ちか、「単純に自分が気持ちよくなりたいだけ」のどちらかです。
いずれにせよ、自分の価値観を他人に押し付ける傲慢な行為です。
本気で注意が必要、というかちょっと手遅れかもしれません。
家族や同棲相手のいる方の場合、自分だけが少ないもので暮らすのは難しいと思います。
そのため、自分にとっての必要最低限を考えるのではなく、家族にとっての必要最低限を考えること。
この視点を持っているといいと思います。
ミニマリストにかぎらずやりすぎは病気
ミニマリストに限らず、やりすぎは毒になります。
どんなに体にいい食べものでも、食べ過ぎれば病気になる。
それと同じです。
- ものを増やそうとすると自己嫌悪に陥る
- 自由な時間が逆に減っている
- 楽しいことにもお金が使えなくなった
- 大切な家族や友人との縁まで切ろうとする
- 必要なカロリーの食事もまともにできていない
- 他人のものまで勝手に捨てはじめる
これまで説明してきたように、これらの状態は断捨離のやりすぎといえます。
とても健全で豊かな状態とはいえないでしょう。
とはいえ、断捨離は一種のスキルのようなものです。
ものを捨てれば捨てるほど、ものを捨てるのがうまくなるのもまた事実。
痛みをともなう断捨離の過程でこそ、「自分にとって本当に大切なものを見極める力」が養われると思っています。
そのため、まずは捨てることが目的になってもいいから、持っているものを手放す。その上で、今回紹介したような病的な状態を自分の中で感じるのであれば、調整する。
そうやって繰り返しているうちに、自分にとってちょうどいい暮らしができるようになります。
そのころには断捨離のスキルも身についているので、ずっと心地よく暮らせるはずです。
関連記事:断捨離はやりすぎてもOK!物を捨てることが目的になってもいい理由
最後に
ミニマリストは病気なのか、要注意なケースについて紹介しました、
- ものを持つことに自己嫌悪するときは、心の声に素直に耳を傾ける
- 時間のゆとりがなくなったと感じるなら、必要なものを買い戻す
- 大切な家族や友人との人間関係まで捨てようとした時は、冷静になる
- 楽しいことにお金を使えなくなっていたら、お金を使う基準を作る
- 体重が急激に減りはじめたら、ゆっくり痩せることが自然だと思い出す
- 人のものまで勝手に捨てはじめたら、傲慢な行為だと自分を叱る
- ミニマリストに限らず、やりすぎは毒にも病気にもなりえる
- 自分にとって豊かさを感じる暮らしになるまで、調整を続けることが大事
当たり前ですが、ミニマリズムは万能ではありません。
メリットをうまく享受できれば人生は間違いなく豊かになりますが、病的で健全ではない暮らしになるリスクも含んでいます。
なので、今回紹介したようなケースを自分の中で感じたときはまずは一度立ち止まること。
「ミニマリストとは豊かになるためのライフスタイルでしかない」ということを思い出して、冷静に対策を講じることが必要です。
何度もそうやって自分の暮らしを調整することで、絶対にいつかは心地のいいところに辿り着けます。
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