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VYMは積み立て投資すればいい!配当金シュミレーションは?
配当金生活に憧れるけど、損はしたくないなあ
そんなサラリーマンの方には、米国市場向けの株投資がおすすめ。
こんにちは、なにおれ(@lemologue)です。月8万円の生活費で暮らしている30歳ミニマリストです。
私は米国株式ETFへ主に投資しており、その中でも高配当株式ETFの「VYM」に多く投資しています。
というのも、「VYM」は積み立てるだけの手軽な投資スタイルで、キャッシュフローの複線化や老後の収入にもなる手堅い投資だと思っているからです。
本記事では、米国高配当株式ETF「VYM」の魅力、積み立てるだけの投資スタイルでいい理由、配当金シュミレーションを紹介します。
資産形成にVYMがおすすめの理由
米国高配当株式ETF「VYM」とは、米国の投信会社であるバンガード社の金融商品の1つです。
米国証券取引所に上場している企業のうち、配当性向が高い米国企業約400社に分散投資された金融商品になります。
さて、そんな米国高配当株ETF「VYM」をおすすめする理由ですが、魅力は4つあります。
- 高配当株で収入を複線化できる
- 米国市場向けの投資はローリスク
- 株投資の勉強があまり必要ではない
- 信託手数料が安い
高配当株で収入を複線化できる
VYMの最大の魅力は、手間をかけることなく・ローリスクで配当によるキャッシュフローの複線化ができることです。
VYMは四半期に1度の頻度で、配当金を吐き出します。
元金が小さいうちはおこづかい程度ですが、元金が1,000万円を超えてくると、数万円レベルのお金が3ヶ月に1度の頻度で自分の口座に振り込まれるようになります。
配当金シュミレーションはまた後ほど紹介します
米国市場向けの株投資はローリスク
「米国高配当株ETFの配当金の力はわかったけど、でもリスクがあるのは嫌だ」
収入の複線化においては、太陽光投資や不動産投資がリターンとしては大きいです。
しかし、初期投資が大きく、また、住んでいる地域の問題があったりとリスクもその分高くなります。
太陽光や不動産投資と比べれば、株投資は投資先さえ間違えなければリスクがだいぶ低くなります。
そのリスクが低い投資先というが、米国企業に広く分散された海外ETFのような金融商品のわけです。
米国株投資のベストセラー『株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす』によると、過去100年分の膨大のデータを研究した結果、株価の上昇が見込める成長株やIPOといった個別投資では損をして、高配当株が最適と言っています。
かなり分厚い本ですが、これから米国株の投資を始める人には必読書といっていいでしょう。
また、著書『インデックス投資は勝者のゲーム』では、個別株への投資ではなく、株式市場のインデックスに連動した投資信託を、極めて低い信託手数料で取得し、長期保有することを推奨しています。
「素人は博打に近い個別株には手を出さない」「高配当株への投資をメインにする」「信託手数料が低い」「広く分散された金融商品を保有する」「取得した金融商品は売却せずに長期で保有する」
この条件を満たす金融商品の1つが、米国高配当株ETF「VYM」というわけです。
また、高配当株で広く分散された金融商品の中でも、世界全体に分散する投資が一般的です。
ですが、米国市場に絞った商品がいいと思います。
理由は、米国市場は今後も働き盛りの労働人口(15~65歳)と経済成長が見込めるためです。
中国が人口の増加も大きく勢いがある市場だと思うかもしれませんが、中国の労働人口は減少に向かいます。
なんなら、中国の定年は60歳なのですでに労働人口は減少しているのです。
ご存知の人は多いと思いますが、日本は人口がピークに達しており、すでに減少をはじめています。
そのため、日本企業への投資はかなりリスクがることを理解したほうがいいでしょう。
つまり、繰り返しになりますが、米国市場向けの投資はリスクが低い株投資というわけです。
株投資の勉強に時間を使いたくない
「ローリスク・そこそこリターンなことは分かったけど、株投資って勉強がいるんでしょ?毎日忙しくてそんな時間とれないよ」
米国株ETFであれば、数冊の本を読めば他の勉強は基本的には不要です。
具体的におすすめの本は、「株投資を始めたいサラリーマンが読むべき7冊の本【読む順番も紹介】」の記事でも紹介しています。
「毎日、海外の英語サイトを見る」なんてことも、もちろん必要ありません。
株配当によるキャッシュフローの最大化を狙うなら、米国株ETFよりも高配当の個別株を選択するほうがリターンは大きくなります。
ですが、当然、その分リスクを背負わなければいけません。
そのリスクを低減するためには、「マーケットのこと、米国市場の見通し、投資するセクターの知識、企業のポテンシャルを見抜くスキル」など幅広い知識と経験が必要になってきます。
しかし、いくら時間をかけて勉強したからといって、株価の変動はだれにもわからないのです。
投資信託が次々に潰れていくのはこのためです。
実際、広く分散された投資信託が市場で増えていくと、企業のポテンシャルと釣り合わない株価になるということは起こります。
そうなってくると、さらに企業のポテンシャルは株価からは見えにくくなります。
そのため、1日のほとんどを企業での労働に縛られるサラリーマンにとって、個別株の投資を勉強をすることはあまりにコスパが悪くなります。
ネット記事や株ブログなどでは個別株を趣向とする人もいますが、趣味の領域だと思ったほうがいいです。
当然、結果を出す人はいると思いますが、長期で見たときにはその割合はかなり少ないと思います。
つまり、VYMのような保有して長期放置するだけでリスクが分散される海外ETFは、サラリーマンにとって最適の株投資先であり、そのための勉強もほとんどいらないということになります。
信託手数料が圧倒的に安い
「株投資にほとんど勉強もいらないなら挑戦してみてもいいなあ。でも他にもどんな金融商品があるか気になる」
米国高配当株ETFを選ぶ際、投資ファンドであるバンガード社だけでなく、他のファンドも同様な金融商品を販売しています。
メインの投資する銘柄やセクターに違いがありますが、信託手数料も違いがあります。
信託手数料で安く取得し、長期で保有することが、米国ETFの基本的な投資戦略です。
有名な米国高配当株ETFは以下の3つがあります。
ファンド銘柄 | 金融商品 | メインセクター | 信託報酬 |
---|---|---|---|
バンガード | VYM | 金融 | 0.08% |
ウィズダムツリー | DLN | テクノロジー | 0.24% |
iシェアーズ・コア | HDV | エネルギー | 0.08% |
VYMは信託手数料0.08%と、ほぼ発生しないと ってもいいです。
同じ信託手数料ではHDVもありますが、こちらは景気の振れ幅に影響されるエネルギー銘柄への比率が大きいぶん、株価が振られがちです。
といっても、配当率が減らされないかぎりは、VYMもHDVも同じようなものと考えていいと思います。
VYMは株価を気にせず積み立て投資すればいい理由
VYMは株価を気にせずに積み立て投資すればいい理由。
それは、ただひとつ。
長期投資を前提にすれば、株価の上昇も期待できる米国高配当株式ETFだからです。
あくまで過去の実績ですが、右肩上がりのチャートを描いています。
通常、高配当株式は株価の上昇が期待できません。
それゆえに、本来の実力以上に株価が下がったタイミングで購入することが求められるアクティブ運用になります。いくら配当利回りが高くても、株価が著しく下がっては意味がないからです。
しかし、ほとんどの投資家にとって、「いつ買えばいいのか」という問題のハードルは非常に高いと思います。
そこで、積み立て投資をしながら配当金も得られる最適解になりうるのが「VYM」というわけです。
VYMは米国の高配当企業約400社へ分散投資されたETFになります。
米国企業は資本主義の牽引者であり、労働人口が今後も増加する数少ない国のひとつ。
なので本来は株価が下がったタイミングで購入するのが高配当株投資ですが、VYMについては直近の株価をあまり気にせず、長期での株価上昇に期待する投資が可能です。
参考に、他の米国高配当株式ETFと比較をしてみます。
- VTIと比較
- HDVと比較
- SPYDと比較
VTIよりもVYM
「株価上昇を期待するならVYMよりもVTIのほうがいいのでは?」
そんな疑問を持つ方に向けて。
結論からいえば、株価の上昇はVTIが明らかに優れていますが、配当利回りではVYMに分があり、収入源を増やすにはVYMのほうが向いています。
株価においては、2007年から2020年の間にVTIが236%成長しているのに対して、VYMは182%の成長にとどまっています。
では、配当金ではどのような違いが生まれるかをざっくりとシュミレーションしてみます。
- 毎月10万円を10年間積み立てる
- 税引き後配当利回りはVTIは1.5%、VYMは2.5%
- 為替変動は考慮しない
- 経費率は0.08%なので無視する
- 配当金はすべて再配当しない
結果はこちらの通りです。
銘柄 | 元本 | 配当金合計 |
---|---|---|
VYM | 1,200万円 | 165万円 |
VTI | 1,200万円 | 99万円 |
10年間の合計でVYMが165万円、VTIが99万円という結果になりました。
あまり差がないように思えるかもしれません。
ですが、10年後にはVYMが年間30万円の配当金を受け取れるのに対して、VTIは18万円と年間で受け取れる配当金に12万円の差が生まれます。
年間30万円の配当金を受け取れる場合、月10万円で生活できる人であれば3ヶ月は経済的自由を達成していることと同義です。
また、生活の満足度を上げるために好きな買い物や旅行に使っても構いません。
そのため、株価の上昇も期待しながら、配当金も受け取れるのがVYMの最大の魅力というです。
HDVよりもVYM
「米国高配当株式ETFであるHDVとVYMではどちらがいいか?」
そんな疑問を持つ方に向けて。
結論からいえば、どちらも同じようなものだから好きな方を選べばいい。ただ、銘柄の分散と株価上昇を期待するとVYMのほうがいい。
VYMとHDVの特徴を比較します。
銘柄 | VYM | HDV |
---|---|---|
保有銘柄数 | 約400社 | 約80社 |
主なセクター | 金融・消費財・ヘルスケア | エルネギー・生活必需品・ヘルスケア |
税引き後配当利回り | 約2.5% | 約3.0% |
経費率 | 0.06% | 0.08% |
HDVが80社に分散しているのに対して、VYMは400社に分散しているためより安心感があります。
また、VYMは米国市場の連動に近い銘柄のため、機械的に積み立て投資しても株価の上昇に期待ができます。
若干ですが、VYMのほうがHDVよりも成長していることがわかります。
SPYDよりもVYM
「米国高配当株式ETFならSPYDが最強なのでは?」
そんな疑問を持つ方に向けて。
結論は、直近の配当利回りはVYMやHDVよりも高いが、投資タイミングの容易さを考えるとVYMが勝る。
VYMとHDVの特徴を比較します。
銘柄 | VYM | SPYD |
---|---|---|
保有銘柄数 | 約400社 | 約80社 |
主なセクター | 金融・消費財・ヘルスケア | 金融・公共事業・不動産 |
税引き後配当利回り | 約2.5% | 約3.8% |
経費率 | 0.06% | 0.07% |
直近の株価推移を見てみます。
直近の株価の成長率はVYMもSPYDもほぼほぼ同じです。
しかし、VYMが10年以上の歴史があるのに対して、SPYDは2015年に運用開始された比較的新しいETFです。
そのため、長期での成績実績がない分、今後のことはなんともいえません。
また、SPYDは金融や不動産の比率が大きいことで景気の影響も受けやすいため、積み立てて投資するにはリスクが大きくなります。
そのため、目先の配当利回りではなく、投資のしやすさや過去の株価実績も考えるとVYMのほうが安心できると思います。
VYMに積み立て投資した配当金シュミレーション
最後に、VYMに積み立て投資した場合の配当金シュミレーションをします。
今回、増配率は考慮しないこととしました。
あまり楽観的すぎる試算は失敗の元ですからね。
25歳独身のサラリーマンが35歳までの10年間にわたって、毎月一定の金額をVYMに投資した場合。配当利回りは、税引き後で2.0%で試算
結果は以下のとおりです。
毎月投資額 | 元金 | 元利合計 | 年間配当金額 |
---|---|---|---|
5万円 | 600万円 | 650万円 | 13万円 |
10万円 | 1,200万円 | 1,301万円 | 26万円 |
15万円 | 1,800万円 | 1,951万円 | 39万円 |
20万円 | 2,400万円 | 2,602万円 | 52万円 |
25万円 | 3,000万円 | 3,252万円 | 65万円 |
30万円 | 3,000万円 | 3,903万円 | 78万円 |
毎月10万円を投資した場合、10年間の投資で配当利回りだけで+103万円になっています。
そして、35歳の時点で、毎年26万円の不良所得を得ることができます。
これが毎月20万円の積み立て投資になると配当利回りだけで+202万円です。
35歳の時点で毎年26万円だった配当金額は、52万円にもなります。
毎月20万円も株投資に入金できる人は、毎月の生活費は10万円とかのはずなので、約半年分は経済的自由が達成されることになります。
実際には株価の上昇や増配もあるはずなので、手に入れている利益はもっと大きくなります。
VYMへの投資はこれだけのインパクトがあります。
VYMに投資するなら「楽天証券」がおすすめ
株投資をするためには証券口座を開設する必要があります。
現代においては、ネット証券が主流です。
おすすめは「楽天証券」。
どの口座でもVYMの購入は可能で、コストととなる手数料についてもほとんど差はありません。
ですが、中でも、楽天証券での開設を圧倒的におすすめします。
楽天証券をおすすめする理由はただ1つです。
それは、楽天ポイントで投資信託を購入できる点です。
楽天ポイントで海外ETFであるVYMを購入することはできないのですが、つみたてNISAなどで投資信託を購入することができます。
国内の投資信託には、「楽天VTI」や「Slim S&P500」といった米国市場に連動したインデックス投資信託もあるので、これらの投資信託をポイントで購入することでノーリスクで資産を増やしていくことができます。
これが「楽天経済圏」です。
最後に
ということで、資産形成にはVYMがおすすめの理由、VYMは定額を積み立て投資すればいい理由、配当金シュミレーションを紹介しました。
- 市場連動に近いVYMは配当だけでなく、株価の上昇も期待できる
- 長期投資を前提にすることで、直近の株価は気にせず投資すればいい
- VTIの株価はVYMよりも成長しているが、配当利回りはVYMのほうが優れている
- HDVはVYMよりも配当利回りがいいが、VYMのほうが分散が効いている
- SPYDはHDVやVYMよりも配当利回りがいいが景気敏感なセクター比率が多くリスクが高い
投資に正解はありません。
それゆえに、一度決めた投資スタイルを変えないことが大切です。
「VYMに毎月◯万円投資する」と決めたら、そのやり方を信じて地道に続けていくことです。
株価には景気の上下があるので、株価が沈む時は資産が目減りするのでメンタルが死にそうになりますが、株価が安いときこそ買い増す時です。
といっても、一定金額を投資するスタイルでいいので、あまり株価を気にしすぎることなく地道に続けましょう。
米国市場への高配当株投資は、安定的にキャッシュフローを強化できる戦略のひとつです。
一方で、高配当株投資は投資開始のタイミングが難しいです。
その点、長期での株価の成長が期待できるVYMは、いつ投資開始してもよく、誰にもで始めやすい投資だと思います。
なにはともあれ、高配当株投資でスケールメリットを感じられるのは1,000万円を超えた頃からです。
配当利回り3%で、年間30万円の配当金になります。
毎年30万円の配当金が得られれば、人生の選択肢は大きく広がります。
なので、とにかくまずは資産を築くことがなによりも大切です。
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