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片道30分の徒歩通勤を毎日続けている決定的な2つの理由
徒歩通勤はきつい?メリットやデメリットは?
そんな疑問を持つ方に向けて。
こんにちは、なにおれ (@lemologue) です。月8万円の生活費で一人暮らしをしている30歳ミニマリストです。
私は毎日、会社まで徒歩30分、距離にして3キロほどを歩いて通勤しています。
途中で転職をして引っ越しもしましたが、職場まで歩いて通える場所にこだわって住まいを選んでいます。
というのも、歩くことによって人生がより豊かになることを身を持って知っているからです。
歩いて通勤できるだけでありふれた日常に彩りを取り戻すことができます。
本記事では、私が徒歩通勤を続けている理由、徒歩通勤のメリットとデメリット、快適に徒歩通勤を続けるコツを紹介します。
片道30分の徒歩通勤を毎日続けている2つの理由
結論からいえば、大きく理由は2つあります。
- 脳を鍛えられて人生の悩みがほぼ解決する
- 徒歩通勤は満足度の高い通勤手段
脳を鍛えられて人生の悩みがほぼ解決するから
私が徒歩通勤を始めたのは、著書「脳を鍛えるには運動しかない!」を読んだことがきっかけです。
本書によると、「歩くこと」にはこれらの効果があるようです。
- 学習能力の向上
- 不安な気持ちの減少
- うつの抑制
- 注意力散漫の防止
- 依存症からの脱出
- 加齢を抑制
これらの効果をざっくりいえば、人生の悩みがほぼ解決するといえます。
頭が良くなって、気持ちも前向きになって、集中力も増し、依存や中毒からも抜け出せ、アンチエンジング効果もある。
こういうことです。
すごいですよね。
悩みって、悩みとして形になって現れてから対処するのは辛いです。
しかし、日常的に歩いていれば悩みが顕著化する前に事前に防いでくれるので、「歩くのって最強じゃん」となります。
「でも、毎日どれくらい歩けばいいの?」
そんな疑問が生まれると思います。
本書では、1週間のうちに6時間(360分)を有酸素運動にあてることが推奨されています。
1週間で360分ということは、「1日50分」歩く必要があります。
でも、仕事終わりに50分も歩くなんて到底不可能ですよね。
しかし、片道30分の徒歩通勤であれば、往復で無理なく実現できます。
徒歩30分というと、ざっくりと距離にして2〜3キロほど。
遠いように感じるかもしれませんが、歩いてみれば意外とすぐです。
徒歩通勤は満足度の高い通勤手段だから
徒歩通勤のメリットは、脳を鍛えられるだけではありません。
2012年のスウェーデンの研究で、「徒歩の通勤は、車通勤や公共交通機関での通勤に比べて通勤の満足度が高い」とわかっています(出典: Happiness and Satisfaction with Work Commute, Lars E. Olsson, Tommy Gärling, Dick Ettema, Margareta Friman, Satoshi Fujii, 14 February 2012)
この研究では、スウェーデンの三大都市圏に住む713人を対象に、車通勤・公共交通機関通勤・徒歩通勤」3つのグループで参加者を募り、「通勤の質」や「通勤でリラックスできたか」といった指標で点数をつけ、分析を行ったようです。
その結果、最も満足度が高かったのが、「ウォーキング/サイクリング」。
次に「車」、最後に「公共交通機関」の順番となりました。
この研究では、通勤時間は短いほうが通勤の満足度が高いという結果も出ています。
しかし、ウォーキングやサイクリングといった通勤手段のほうが、通勤時間が長くなっても通勤の満足度が高くなります。
この結果はなんとなく想像できるのではないでしょうか。
電車やバスのほうが通勤時間が短かったとしても、混み合った車内では本を読むことすらできません。
ゆっくりと考え事をするにも、肩に触れるおじさんやカバンに気がとられます。
また、数分に1本の頻度で電車やバスが来ればいいですが、地方ではホームで数十分と待つことも普通です。
これらはストレス以外のなにものでもありません。
それに比べて、徒歩通勤は最高です。
信号や狭い道などでは多少のストレスを感じるかもしれませんが、電車やバスの比ではありません。
開放的な気分で歩きながら、好きな音楽やオーディブルで本を聴いたりと、有意義に時間を使えます。
しかも、乗り物で移動していたら見逃してしまうような「季節の小さな変化」を感じることだってできます。
自分の時間を取り戻せたような気さえしてきます。
片道30分の徒歩通勤を毎日続けて実感するメリット
私は徒歩通勤を3年以上続けていますが、実際に実感しているメリットを紹介します。
大きく3つあります。
- とにかくストレスが減った
- 前向きな考えができるようになった
- 寝つきがよくなった
とにかくストレスが減った
まずはなんといってもこれ。
圧倒的に感じるストレスが減ったこと。
- 電車の時間を気にするストレス
- 1分を気にしてホームまで走るストレス
- 駅のホームで電車を待つストレス
- 電車で座れないストレス
- 本を読むことも考え事もできないストレス
- 電車の遅延で感じるストレス
電車通勤をしていたこともありますが、これらのストレスが消し飛びました。
電車に乗っている時間が短くても、「電車に乗らなければいけない」というだけで時刻表を気にしたり、ホームで待ったりするストレスが発生します。
しかし、徒歩通勤であれば関係ありません。
家を出たら会社まで自分のペースで歩くだけ、会社を出たら自分のペースで家まで歩くだけです。
これがめちゃくちゃ快適です。
徒歩通勤は快適すぎて、一度始めたらもう電車通勤には戻れません。
前向きな考えができるようになった
歩くことで脳を鍛えられ、不安な気持ちや後ろ向きな感情を抑えれると研究でわかっています。
この感覚は、体験としても実感しています。
明らかにポジティブな考えをできるようになりました。
電車で通勤していたときは、「通勤つらいなあ」「会社行きたくないなあ」とばかり思っていました。
しかし、歩くようになってからは、「家に帰ったらこれをやろう」「今週末はなにをやろうかな」など、歩きながらポジティブな考え事をするようになりました。
気持ちが前に向くだけで毎日はずっと豊かになることを実感しています。
寝つきがよくなった
3つめに実感しているメリットはこれ。
それは、「寝つきがよくなったこと」です。
社会人として会社で働いていると、日常的に体を動かすことってほとんどありません。
肉体的に疲れないので、どうしても寝つきは悪くなります。
しかし、片道30分、往復で60分も毎日歩いていれば、心地いい疲れを感じながら自然と寝られます。
また、不安な気持ちが和らぐこととの相乗効果で布団に入ってからもネガティブなことを考えなくなりました。
目の前の仕事の不安や将来の漠然とした不安について無駄に悩むことも減り、寝つきは明らかによくなりましたね。
片道30分の徒歩通勤を毎日続けて実感するデメリット
逆に、徒歩通勤を続けて感じるデメリットは2つ。
- ダイエットにはそれほど効果はない
- 雨の日や暑い日はきつい
ダイエットにはそれほど効果はない
デメリットというほどではないですが、徒歩通勤はダイエットにあまり効果はないと思います。
理由は、ウォーキングの消費カロリーはそれほど高くはないからです。
私の場合、体重60kgで1日60分を歩いていますが、約250kcalの消費カロリーにしかなりません。白米の茶碗1杯が約150gなので、茶碗1.5杯程度です。
そのため、歩くことによる過度なダイエット効果は期待しないほうがいいでしょう。
私が体型をキープするために実践しているのは、「朝食抜きの1日2食生活」です。
朝食になにも食べないことで抜、1日の中で長時間の空腹期間を作ることができ、脂肪が燃焼されやすくなります。
これは人間の体は空腹時になると体内に蓄えた脂肪からエネルギーを作り出そうとするためです。
とはいえ、1食抜くとカロリーが足りずに筋肉も落ちてしまうの絵、プロテインを1杯だけ飲むようにしています。
このスタイルのおかげで、筋肉量維持しながらダイエットもできます。
マイプロテインのホエイプロテインなら1kg2,000円未満で買えるので、コスト的にも痛くありませんん。
関連記事:朝食の代わりにプロテインだけを1年間飲み続けた感想【メリット・デメリット】
雨の日と暑い日はきつい
お察しの通り、徒歩通勤の辛いところは「夏の蒸し暑さ」と「雨の日」です。
真夏は30分も歩くとインナーが汗でぐしょぐしょに、強い雨の日だと服も靴もびしょびしょになることがあります。
会社帰りならまだしも、行きの時点で濡れるのはけっこう辛いものがあります。
対策としては、着替えをカバンに入れていくか、もしくは、会社のロッカーに着替えを置いておくこと。
いずれにせよ、着替えさえあれば出社してすぐにトイレに直行して着替えれば問題ありません。
徒歩通勤が習慣化されると、汗や雨で濡れることもよりも、電車やバスに乗ることのほうが気持ち悪くなってきます。
自分で時間のコントロールができず、体を動かせない車内よりも、暑かったり、濡れたりするほうがずっとマシだと感じものです。
徒歩30分のきつい通勤を楽にする3つのコツ
個人的にはデメリットよりもメリットのほうが遥かに大きい歩いての通勤。
ただし、片道30分や40分を毎日歩くのはそれなりにきついです。
そこで、徒歩通勤を快適にするために私が実践していることを3つ紹介します。
- スニーカーで通勤する
- 手ぶらで通勤する
- 勉強しながら通勤する
スニーカーで通勤する
男性であれば革靴、女性であればヒールでの徒歩通勤はきついです。
徒歩通勤には、スニーカーが圧倒的におすすめ。
スニーカーで通勤できない職種であれば、会社のロッカーに仕事用の靴は置いておいて、通勤時だけでもスニーカーにするといいです。
スニーカー通勤の魅力については、「スニーカー通勤歴2年の私が教えるスニーカー通勤の3つのメリット」の記事を見てもらえればと思います。
ちなみに、徒歩通勤に個人的におすすめのスニーカーはダナーの「ラップトップライト3」。
最大の魅力は、ダイビングスーツにも使われているスウェット素材で作られた防水シューズであり、雨の日や雨上がりの日でも快適に歩けることです。
徒歩通勤のデメリットのひとつである「雨の日」を攻略できます。
オールブラックのシンプルなデザインでフォーマル寄りに履けるので、社内規定が厳しくない職場であればこのまま働くこともできるでしょう。
実際、私もこのスニーカーで働いています。
しかも、値段も8,000円を切るリーズナブルさ。
スウエット素材なので夏場は少し蒸れますが、それ以上のメリットのほうが大きいと感じています。
関連記事:【レビュー】ダナー ラップトップライト3は雨でも快適なスニーカー!蒸れる?
手ぶらで通勤する
徒歩通勤の快適度をさらに向上させる方法。
それは、手ぶらで通勤すること。
「徒歩×手ぶら」の通勤の快適さは異常です。
よくよく考えてみれば、会社に持っていくものなんてそれほど多くはありません。
- 財布
- スマホ
- 社員証
- イヤホン
これだけあれば十分なケースも多いと思います。
スマホや財布はできるだけ小型のものを選び、名刺入れや折りたたみ傘などは会社のロッカーにでも置いておけばいいです。
これで手ぶら通勤を始められます。
関連記事:手ぶら通勤は本当におすすめ。病み付きになる快適さを体感できる。
勉強しながら通勤する
徒歩通勤の快適さを活かして、勉強しながら通勤もおすすめです。
勉強しながら通勤することで、自己肯定感も高まります。
YouTubeやVoicyなどの音声メディアを聴いてもいいのですが、電子書籍をスマホの音声読み上げ機能で聴くのもおすすめです。
知らない人も多いですが、スマホには音声を読み上げる機能が標準で搭載されています。
機械音声などの抑揚などはないですが、Kindleなどの電子書籍をオーディオブックのように耳で聴くことができるわけです。
設定は30秒もあればできます。
iPhone:設定 → アクセシビリティ → 読み上げコンテンツ → 画面の読み上げ → Kindleアプリを開いて二本指で下から上にスワイプ → 再生ボタンを選択
Android:設定 → ユーザー補助 → TalkbackをON → Kindleアプリを開いてダブルタップ
Kindle本であれば紙の本よりも安く買えて、Kindle Unlimitedを使えば月額980円で対象本が読み放題です。
私の場合は、Kindle Unlimitedを契約しています。
おすすめの本は、「Kindle Unlimitedで読めるおすすめの良書50選」の記事で毎月更新しているので参考にしてください。
最後に
徒歩通勤を続けている理由、実感しているメリット・デメリットについて紹介しました。
- 歩くことで脳を鍛えられ、学習能力の向上やネガティブな感情を抑制できる
- 徒歩通勤は、電車や車通勤よりも通勤の満足度が高いと研究でわかっている
- 実際に歩いて通勤してみると、ストレスの少なさに驚く
- 自然と前向きな考え方をするようになり、毎日が楽しくなる
- 毎日体を動かすことで、心地いい疲労感とともに眠れる
- 徒歩通勤をしても、ダイエットにはあまり効果がない
- 暑い日や雨の日に徒歩通勤はきついので、着替えを会社のロッカーに置いておく
- 徒歩通勤に最適なスニーカーは雨に強いダナーの「ラップトップライト3」
- Kindle Unlimitedの電子書籍を、スマホの音声読み上げ機能で聴きながら歩く
徒歩通勤は、サラリーマンにとって強力のライフハックになります。
日々の通勤ストレスが激減するだけでなく、頭がよく回るようになったり、ポジティブな考えができるようになったりします。
「いま住んでいるところからでは徒歩通勤できない」
そんな方は、徒歩通勤をするためには会社から2~3kmの場所に引っ越すのがベストです。
「歩いて通うためだけに引っ越すの?」と思うかもしれませんが、徒歩通勤にはそれだけの価値があると思っています。
拙著『ミニマリスト式超引っ越し術: 人生を変える攻めの引っ越しの技術』では、お金をかけない引っ越しの具体的な手順も解説しているので、ぜひ読んでみてください。
>>Kindle Unlimitedで読み放題対象にしているので、30日間おためしで無料で読めます
▼関連記事
以上
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いってしまえば、"生きづらい人に特化した超実践的な生き方の指南書" です。