徒歩通勤に興味があるけど、実際に続けている人が実感しているメリット・デメリットが知りたい!
そんな方に向けて。
こんにちは、なにおれ (@lemologue) です。
私は20代後半のサラリーマンで、毎日会社まで徒歩30分かけて通勤しています。徒歩通勤を始めて、もう3年以上は経ちます。
電車に乗ればもっと早く会社に着けますが、“あえて” 歩いて通勤しています。
これは、歩くことによって人生がより豊かになることを知っているからです。
歩くことには脳を鍛える働きがあることや、徒歩通勤は通勤の満足度が高いことが研究で分かっています。
しかし、フルタイムで働くサラリーマンにとって、毎日歩く時間を確保することは大変です。そもそも、仕事終わりの疲れた体でウォーキングなんてほぼ無理といえます。
そこで、会社まで徒歩で通勤することによって、合理的に歩く時間を確保しているわけです。
当記事では、徒歩通勤がもたらす効果、実体験による徒歩通勤のメリットとデメリット、快適に徒歩通勤するコツを紹介します。
片道30分の徒歩通勤を毎日続けている2つの理由

理由は2つあります。
- 脳を鍛えられて人生の悩みが解決するから
- 徒歩通勤は満足度の高い通勤手段だから
脳を鍛えられて人生の悩みが解決するから
突然ですが、「歩くこと」にはすごい効果が秘められていることを知っていますか?
- 学習能力の向上
- ストレスの減少
- 不安な気持ちの減少
- うつの抑制
- 注意力散漫の防止
- 依存症からの脱出
- 加齢を抑制
習慣的に歩くことによって、これらの効果があると研究でわかっています。
「脳を鍛えるには運動しかない!」という本を読んだことが、私が徒歩通勤を始めたきっかけです。350ページもある分厚いハードカバー本ですが、有酸素運動による脳への効果が事例を交えて説明されています。
要するに、歩くことは、学習能力を向上させ、ネガティブな感情を抑え、たばこや酒などの中毒症状から抜け出せ、アンチエイジングにもなる。
こういうことです。
すごいですよね。
「有酸素運動が脳にいいのはわかったけど、毎日どれくらい歩けばいいの?」
そんな疑問が生まれると思います。
本書では、1週間のうちに6時間 (360分) を有酸素運動にあてることが推奨されています。
1週間で360分ということは、1日50分歩く必要があります。
でも、仕事終わりに50分も歩くなんて到底不可能ですよね。
しかし、片道30分の徒歩通勤であれば、往復で無理なく実現できます。
徒歩30分というと、ざっくりと距離にして2kmほど。
遠いように感じるかもしれませんが、歩いてみれば意外とすぐです。
徒歩通勤は満足度の高い通勤手段だから
徒歩通勤のメリットは、脳を鍛えることだけではありません。
2012年のスウェーデンの研究で、「徒歩の通勤は、車通勤や公共交通機関での通勤に比べて通勤の満足度が高い」と分かっています (※1)
この研究では、スウェーデンの三大都市圏に住む713人を対象に、車通勤・公共交通機関通勤・徒歩通勤」3つのグループで参加者を募り、「通勤の質」や「通勤でリラックスできたか」といった指標で点数をつけ、分析を行ったようです。
その結果、最も満足度が高かったのが、「ウォーキング/サイクリング」。次に「車」、最後に「公共交通機関」の順番となりました。

この研究では、通勤時間は短いほうが通勤の満足度が高いという結果も出ていますが、それでも、ウォーキングやサイクリングといった通勤手段のほうが、通勤時間が長くなっても通勤の満足度が高くなります。
この結果は、なんとなく想像できるのではないでしょうか。
電車やバスのほうが通勤時間が短かったとしても、混み合った車内では本を読むことすらできません。ゆっくりと考え事をするにも、肩に触れるおじさんやカバンに気がとられます。
また、数分に1本の頻度で電車やバスが来ればいいですが、地方ではホームで数十分と待つことも普通です。
これらはストレス以外のなにものでもありません。
それに比べて、徒歩通勤は最高です。
信号や狭い道などでは多少のストレスを感じるかもしれませんが、電車やバスの比ではありません。開放的な気分で歩きながら、好きな音楽やオーディブルで本を聴いたりと、有意義に時間を使えます。
それに、乗り物で移動していたら見逃してしまうような「季節の小さな変化」を、感じることだってできます。
自分の時間を取り戻せたような気さえしてきます。
片道30分の徒歩通勤を毎日続けて実感するメリット
実際に、徒歩通勤を3年以上続けて実感しているメリットは3つあります。
- とにかくストレスが減った
- 前向きな考えができるようになった
- 寝つきがよくなった
とにかくストレスが減った
まずはなんといってもこれ。
圧倒的に感じるストレスが減ったこと。
- 電車の時間を気にするストレス
- 1分を気にしてホームまで走るストレス
- 駅のホームで電車を待つストレス
- 電車で座れないストレス
- 本を読むことも考え事もできないストレス
- 電車の遅延で感じるストレス
電車通勤をしていたこともありますが、これらのストレスが消し飛びました。
電車に乗っている時間が短くても、「電車に乗らなければいけない」というだけで、時刻表を気にしたり、ホームで待ったりするストレスが発生します。
しかし、徒歩通勤であれば関係ありません。
家を出たら会社まで自分のペースで歩くだけ、会社を出たら自分のペースで家まで歩くだけ。
これがどれほど快適な日々をもたらすこと。
徒歩通勤は快適すぎて、一度始めたらもう電車通勤には戻れません。
前向きな考えができるようになった
歩くことで脳を鍛えられ、不安な気持ちや後ろ向きな感情を抑えれると研究でわかっています。
この感覚は、体験としても実感しています。
明らかに、ポジティブな考えをできるようになりました。
電車で通勤していたときは、「通勤つらいなあ」とか、「会社行きたくないなあ」とかばかり思っていました。
しかし、「家に帰ったらこれをやろう」とか、「今週末はなにをやろうかな」とか、歩きながらいい意味での考え事をするようになりました。
気持ちが前に向くだけで、毎日はずっと豊かになることを実感しています。
寝つきがよくなった
3つめに実感しているメリットはこれ。
それは、寝つきがよくなったことです。
社会人として会社で働いていると、日常的に体を動かすことはほとんどありません。肉体的に疲れないので、どうしても寝つきは悪くなります。
しかし、片道30分、往復で60分も毎日歩いていれば、心地いい疲れを感じながら自然と寝られます。
また、不安な気持ちが和らぐこととの相乗効果で、布団に入ってからも変な考え事をしなくなりました。
目の前の仕事の不安や、将来の漠然とした不安について無駄に悩むことも減り、寝つきは明らかによくなりました。
片道30分の徒歩通勤を毎日続けて実感するデメリット
逆に、徒歩通勤を続けて感じるデメリットは2つ。
- ダイエットにはそれほど効果はない
- 雨の日や暑い日はきつい
ダイエットにはそれほど効果はない
残念ながら、徒歩通勤はダイエットにあまり効果はないと思います。
これは、ウォーキングの消費カロリーはそれほど高くはないからです。
私の場合、体重60kgで1日60分を歩いていますが、約250kcalの消費カロリーにしかなりません。白米の茶碗1杯が約150gなので、茶碗1.5杯程度です。
そのため、歩くことによる過度なダイエット効果は期待しないほうがいいでしょう。
私がダイエットのために実践しているのは、「朝食抜きの1日2食生活」です。
朝食を抜くことによって、1日の中で長時間の空腹期間を作ることができ、脂肪を燃焼しやすくなります。人間の体は、空腹時になると、体内に蓄えた脂肪からエネルギーをつくりだそうとするので。
朝食抜きでの徒歩通勤は、最初はきつく感じるかもしれません。
ですが、1ヶ月が経つ頃には体調が明らかに良くなっていることを実感んするはずです。
雨の日と暑い日はきつい
お察しの通り、徒歩通勤の辛いところは、「夏の蒸し暑さ」と「雨の日」です。
真夏は30分も歩くとインナーが汗でぐしょぐしょに、強い雨の日だと服も靴もびしょびしょになることがあります。
会社帰りならまだしも、行きの時点で濡れるのはけっこうつらいものがあります。
対策としては、着替えをカバンに入れていくか、もしくは、会社のロッカーに着替えを置いておくこと。
いずれにせよ、着替えさえあれば、出社してすぐにトイレに直行して着替えればOKです。
徒歩通勤が習慣化されると、汗や雨で濡れることもよりも、電車やバスに乗ることのほうが気持ち悪くなってきます。
時間のコントロールができず、体を動かせない車内よりも、暑かったり、濡れたりするほうがずっとマシだと感じるんですよね。
徒歩30分のきつい通勤を楽にする3つのコツ
個人的には、デメリットよりもメリットのほうが断然大きい徒歩通勤。
ただ、片道30分や40分を毎日歩くのはそれなりにきついです。
そこで、徒歩通勤を快適にするために、私が実践していることを3つ紹介します。
- スニーカーで通勤する
- 手ぶらで通勤する
- 勉強しながら通勤する
スニーカーで通勤する
男性であれば革靴、女性であればヒールでの徒歩通勤は無謀です。
徒歩通勤には、スニーカーが圧倒的におすすめ。
職種にもよりますが、会社のロッカーに仕事用の靴は置いておいて、通勤時だけでもスニーカーにするといいです。
個人的におすすめのスニーカーは、ダナーの「ラップトップライト3」。
最大の魅力は、ダイビングスーツにも使われているスウエット素材で作られた防水シューズであり、雨の日や雨上がりの日でも快適に歩けること。
徒歩通勤のデメリットのひとつである「雨の日」を攻略できます。
オールブラックのシンプルなデザインでフォーマル寄りに履けるので、社内規定が厳しくない職場であればこのまま働くこともできるでしょう。
実際、私もこのスニーカーで働いています。
しかも、値段も8,000円を切るリーズナブルさ。
スウエット素材なので夏場は少し蒸れますが、それ以上のメリットのほうが大きいと感じています。
手ぶらで通勤する
徒歩通勤の快適度をさらに向上させる方法。
それは、手ぶらで通勤すること。
「徒歩×手ぶら」の通勤の快適さは異常です。
よくよく考えてみれば、会社に持っていくものなんてそれほど多くはありません。
- 財布
- スマホ
- 社員証
- イヤホン
これだけあれば十分なケースも多いと思います。
スマホや財布はできるだけ小型のものを選び、名刺入れや折りたたみ傘などは会社のロッカーにでも置いておけばいいです。
これで手ぶら通勤を始められます。
勉強しながら通勤する
徒歩通勤の快適さを活かして、勉強しながら通勤もおすすめです。
勉強しながら通勤することで、自己肯定感も高まります。
完全ワイヤレスイヤホンを耳にさして、「Audible」でオーディオブックを聴くことや、Youtubeで勉強になるチャンネルを聴くこともおすすめです。
Youtubeであれば、「リベラルアーツ大学」がいいです。
お金にまつわる包括的なことをラジオ感覚で聞けます。
尺も20分程度が多いので、時間もちょうどいいですね。
▼「Audible」は、2/24まで2か月+2冊無料のキャンペーンを実施中です。初めて利用する人はタダなので、ぜひお試しください!
最後に
徒歩通勤を続けている理由、実感しているメリット・デメリットについて紹介しました。
当記事をまとめます。
- 歩くことで脳を鍛えられ、学習能力の向上やネガティブな感情を抑制できる
- 徒歩通勤は、電車や車通勤よりも通勤の満足度が高いと研究でわかっている
- 実際に歩いて通勤してみると、ストレスの少なさに驚く
- 自然と前向きな考え方をするようになり、毎日が楽しくなる
- 毎日体を動かすことで、心地いい疲労感とともに眠れる
- 徒歩通勤をしても、ダイエットにはあまり効果がない
- 暑い日や雨の日に徒歩通勤はきついので、着替えを会社のロッカーに置いておく
- 徒歩通勤に最適なスニーカーは、雨に強いダナーの「ラップトップライト3」
- 徒歩×スニーカー×手ぶら通勤にすれば、徒歩通勤の快適度は飛躍的にUP
徒歩通勤は、サラリーマンにとって強力のライフハックになります。
日々の通勤ストレスが激減するだけでなく、頭がよく回るようになったり、ポジティブな考えができるようになったりします。
徒歩通勤をするためには、会社から2~3kmの場所に引っ越すのがベストですが、家から最寄りの駅まで歩きにしたり、会社の一駅前で降りて歩いたりもできるはずです。
▼こちらの記事では、歩くことのメリットをより詳細に紹介しています。社会人がなにかいい習慣を身につけたいなら、まずは歩く習慣がおすすめです
以上
<参考文献>
(※1) Happiness and Satisfaction with Work Commute, Lars E. Olsson, Tommy Gärling, Dick Ettema, Margareta Friman, Satoshi Fujii, 14 February 2012
コメント
コメント一覧 (2件)
水筒片手に徒歩通勤とのことですが、お昼ご飯はどうされていますか?
会社に食堂があるので、そこで食べていますね。
ただ、ここ最近は、お弁当を自分で持っていくようになったので、
小さい保冷バッグにお弁当と水筒を入れて徒歩通勤していますね!