ミニマリストはやめたほうがいい?ミニマリストをやめようと思う…
そんな方に向けて。
こんにちは、なにおれ (@lemologue) です。私は、月8万円で一人暮らしをしている20代後半のミニマリストです。
「ものを手放してミニマリストになったのはいいけど、もうやめようと思う」と考えているかもしれませんが、その前に知っておくといいことがあります。
結論からいえば、「ミニマリストをやめたらいまの悩みは消えるのか?」という視点です。
当記事では、ミニマリストをやめたいと思ったときに考えるべきこと、どうすれば楽しいミニマリストになれるのかを紹介します。
「ミニマリストをやめたい」と思ったときに考えるべきこと

「ミニマリストをやめたい」と思うには理由があります。
よくぶつかる壁は5つあると思っています。
- ミニマリストでいる意味がわからなくなった
- ミニマリストは楽しくなかった
- 刺激がなくなって退屈だった
- ものが増やせないことがストレスだった
- 家族の理解が得られなかった
ミニマリストでいる意味がわからなくなった
長く少ないもので暮らしていると、「自分は一体なにがしたかったんだっけ?」と迷子になることがあります。
「そもそも、ミニマリストのゴールはどこなのか?」という問題ですね。
結論からいえば、ミニマリストのゴールは、より幸せに暮らすこと。
この一点に尽きます。
ミニマリストに限らず、すべてのライフスタイルは同じゴールに辿り着くためといえます。
そこで考えるべきことは、「ミニマリストになっても幸せになれなかったとからと、ものを増やしたら幸せになれるのか?」ということです。
「はい、今日からミニマリストをやめました」となった時、インテリアや家電、雑貨を買ったとしましょう。その先には一体なにがあるのでしょうか?
結局なにもありません。なにも変わりません。
ものを減らしてものを増やしただけなので、ただ元に戻っただけだからです。
そのため、幸せを感じないのはミニマリストが原因ではありません。
もっと別のところにあります。
「自分の暮らしのなにが不満なのか?」を、もっと深く内省する必要がありそうです。
ここでものを増やしてしまったら、また同じことの繰り返しになります。
ミニマリストは楽しくなかった
「ミニマリストは楽しくないからやめた」というのピントがずれています。
ミニマリスだからつまらないとか、ミニマリストだから楽しいとかは全く関係ありません。
ミニマリストでなくても人生が楽しい人は楽しいし、つまらない人はつまらないものです。もし、「ものをたくさん持っていること = 楽しい」のであれば、世の中の人はもっと楽しそうにしています。
「なんとなく毎日がつまらない」という人に決定的に足りていないのは、「物事に対して能動的かどうか」ということだけです。
なにをやっても楽しくない人は、物事に対して受動的すぎます。
たとえば、「テレビを見る、Youtubeを見る、ゲームをやる、外食に行く」などの娯楽は、お金を対価に支払うことで、誰かが作ったものを受け取っているだけです。
だから楽しくありません。
「本を読む、料理をつくる、副業をする」のように、自分の意志なしでは進められないことをすると、間違いなく毎日はもっと楽しくなります。
だから、ミニマリストがどうとか、お金があるかないかとかは、楽しいこととあまり関係がありません。
▼「ミニマリストはつまらない」と思っている人は、こちらの記事も合わせてご覧ください
ミニマリストは刺激がなくて退屈だった
ものを手放し、生活から無駄を省いていくと刺激がなくなっていきます。
これは間違いないです。
それゆえに、ミニマリストは退屈だと感じてしまうことがあります。
一方で、「刺激があれば本当に楽しいか?」ということを想像してみてください。
今度は刺激に疲弊してしまうかもしれません。
持たない暮らしは確かに刺激が少ないですが、刺激が少ないことは悪いことではないです。
「自分にとって無駄なことに体力を奪われず、自分の興味のあることにもっと集中できる」といったメリットもあります。
ただ、ワクワクすることが見つかったなら飛び込んだほうがいいです。
繰り返しですが、ミニマリストはより幸せに暮らすことがゴールです。
必要最低限で暮らす中でワクワクすることに出会えたのなら、それはミニマリストになったことで手に入れた成果のひとつです。
思い切ってお金も時間も使って飛び込むべきだと思います。
ものを増やせないことがストレスだった
ミニマリストになると、「ものを増やしてはいけない」は自己呪縛に陥ることもよくあります。
これは、「ミニマリスト」という概念に縛られすぎです。
ミニマリストだろうがなんだろうが、自分にとって本当に必要なものであればどんどん買えばいいです。
実際、私の部屋には、1k8畳の部屋に大きいダイニングテーブルとオフィスチェアがあります。ベッドだってあるし、冷蔵庫も炊飯器もあります。
「それミニマリストじゃないじゃん!反則じゃん!」
みたいな発想には意味がありません。
なぜならば、ミニマリストはより幸せに暮らすためのライフスタイルでしかないから。
ミニマリストというライフスタイルを通して、自分にとって必要最低限のものと、より幸せに暮らすためのものがわかったのなら、それも大きな成果です。
だから必要だと感じるものがあるなら、じゃんじゃん買ってください。
家族の理解が得られなかった
所帯持ちのミニマリストによくある「家族の理解が得られなかった」というケース。
これは、家族にとっての必要最低限の見極めの甘さが原因です。
自分にとっての必要最低限ではなく、家族にとっての必要最低限を探す必要があります。
「テレビがないからミニマリスト」、「ベッドがないからミニマリスト」みたいな固定概念には全く意味がありません。自分はテレビが必要ないと思っていても、家族が必要だと思っているのなら、テレビは必要なものになります。
そうやって、いるといらないをふるいにかける過程にこそ、意味があります。
断捨離できるものの大小に差はあれど、余計なものを持たないことで、お金が貯まるようになる、自由な時間が増えるなどのメリットは十分に享受できるはずです。
▼こちらの記事では、断捨離のやりすぎで注意が必要なケースを解説しています。「自分はやりすぎ?」と気になる方は参考にしてみてください
ミニマリストはやめたっていい
「ミニマリストをやめたい」と思うのなら、やめてしまったっていいわけです。
ミニマリストというライフスタイルを続ける中で、自分にとってなにか大切なことが見えたのなら掴みに行くべきです。ワクワクすることができたのなら、ものを増やしてでも、お金をかけてでも実現するべきです。
何度もいいますが、ミニマリストはより幸せに暮らすための手段でしかありません。
ただ、「なんとなくミニマリストはやめたい」というのなら、もうちょっと断捨離を続けてみてもいいのではないかと思います。
ものを減らす過程で、自分にとっての必要最低限と、大切なものの線引きがきれいにできるようになるからです。
線引きがきれいにできるようになると、もはやミニマリストがどうとかはあまり関係なくなります。
「必要のものないものにはお金も時間もかけない。逆に、大切なことにはお金も時間も使う」といったことが、自然とできるようになるはずです。
ものは増えるかもしれませんが、それで幸せに暮らせるならOKですよね。
最後に
ミニマリストをやめたいと思ったときに考えたいことについて紹介しました。
当記事をまとめます。
- ミニマリストのゴールは、「より幸せに暮らすため」の一点に尽きる
- ミニマリストだからつまらないのではなく、物事に対して受動的だからつまらない
- ワクワクすることが見つかったなら、ものは増やせばいい
- 必要なものがわかったなら、無理せずにどんどん買えばいい
- 家族の理解が得られないなら、家族にとっての必要最低限を探す
- ミニマリストの概念に縛られず、幸せに暮らせているならそれでいい
ミニマリストをやめたからといって、人生が好転することはきっとないです。
「自分の必要最低限のラインがわかるようになった。大切なものが感覚的にわかるようになった。ワクワクすることが見つかった」といった感覚を持てるまでは、断捨離を続けたほうがいいと思います。
断捨離を続けていれば、こういった感覚がいつかはわかるようになります。
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「ミニマリストに待ち受けるは悲惨?」と不安に思っている方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。そんな心配は全くしなくていいことを解説しています
以上